カテゴリー別アーカイブ: Re:ゼロから始める異世界生活

リゼロみたいなアニメを考えてみる 異世界転送系、タイムリープ、変り種、会話系など

2016年秋アニメが既に始まっていますが、見るものは決まったでしょうか、それとも原作を追っている最中でしょうか?

放送終了後に文庫本の2ヶ月刊行、しかも魔女たちの登場する新章に入るため、これからが本当の本番ということで、まだまだ話題も尽きないリゼロ。


今回はそんな、リゼロみたいなアニメを探してみました。

まだまだ“リゼロ的な何か”に浸りたい気持ち、あるいは、秋アニメの本命を決めるまでの繋ぎなどによかったら参考にしてみてください。秋アニメは少し偏りもありますからね。

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例によって選考は、筆者の個人的な主観が伴いますが、それなりに真面目に客観的に選んでみています。リゼロは章毎に結構色々な要素があった作品なので、これぞリゼロ的だ!というのは難しいところではあるのですが、書きつつ、解きほぐしてみました。

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シュタインズ・ゲート(2011)

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とりあえずこれ。『死に戻り』なリゼロを語る上で、シュタインズ・ゲートのことを聞かなかった人はまずいなかったと思います。

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筆者も触れていて、スバルのキャラ、ウルトラテンションな言動にはシュタゲのオマージュ、製作陣の遊び心だと考えてもみたくらいです。

原作ゲームの想定科学ADVというジャンルのままに、タイムリープという現象を一つの「事象」として考え、「科学」でひも解いていったシュタゲ。

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▲ 電子レンジによる実験によりゲル状になってしまったバナナ 1本にすると、ゲル状になった上で房に戻った

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もともと、タイムリープはアニメやゲームの世界ではド定番。ギャグマンガにも入っているくらいの。だけど真面目に科学的に、ないしは数学的に取り厚かったものは少なく、そういう意味でもシュタゲは注目を浴びました。

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それにシュタゲには、上にも挙げましたが、「フゥーハハハ!」で中二秒な鳳凰院凶真こと岡部倫太郎のキャラが面白い。

スバルは残念ながらウザキャラという認知が早々と定着してしまったけれど、(リゼロが死にゲーであることは別にして)二人の性格的な立ち位置にはそれほどの違いはありません。(理由を言うなら、二人の我の強さの度合いと、まゆしぃと2ch的なやり取りによるギャルゲー的フォローの存在が大きい。)

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とはいえ、スバルが途方もない残酷な異世界ファンタジーの現実の数々に打ちのめされていったように、倫太郎もまた、簡易の時間逆行装置を作ってしまったことを発端に、ヒロインの椎名まゆりと牧瀬紅莉栖が生存できるルート、ないしは「世界線」を探して懊悩し、慟哭していきます。シュタゲでかつて流した涙は、リゼロのそれと似ているはずです。なぜならそれがサスペンス・ミステリー要素も、ヒューマンドラマも多分に含んでいるタイムリープ系で流す種類の涙だから。

またシュタゲには、「あるあr、ねーよ」「自演乙!」など、“スーパーハカー”なダルや牧瀬紅莉栖のネラーな言葉遣いの懐かしさもあります。(笑)

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そういう意味では、(特にアラサーにとっては)タイムリープものの名作というより、当時の2ch的流行の懐かしさに浸れる会話アニメ寄りの印象が強いかもしれません。

ゼロの使い魔

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主人公が異世界転送する作品は、なろう作品を始め、本当に数え切れないほどあります。リゼロでもまばたき一つで転送するほど簡略化していました。そこにくると、まさかのヒロインの“使い魔”として召還もとい転送された平賀才人のポジションの特異さは今でなお目立ちます。

ゼロの使い魔には今となっては珍しくもない見た目と内容があります。それでも4期まで放映し、劇場版も公開されました。今改めて見ても印象に残るんですよね、この作品。

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▲ 「あんたのためなんかじゃないんだからね!」「くぎゅうううう!」の名台詞の数々を始めとして、才人(とファン)は毎回のように“躾け”られた。くぎゅー病を生んだ作品でもあった。(大百科の真面目さ(笑)。

異世界ファンタジーとしての内容の分かりやすさや、ラブコメディのテンポの良さ、釘宮さんによる“ツンデレの大家”な珠玉の演技なども印象に残っている理由だとは思います。実際、ゼロの使い魔の「アニメらしさ」は追随を許さない部類です。

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ですがそこには意外と、ハリーポッターなどの「精霊と書物とマントと杖」でお馴染みの王道の魔法の世界とアニメが、これまでこの作品ほど、分かりやすく交わってこなかったことが大きいかもしれません。また、才人はまさかの「零戦」に乗って戦いますしね。

昨今の異世界転送系に飽き飽きしている、違いを考えるのに疲れたからリフレッシュしたい。異世界転送系の原点に立ち返る・探るという意味でも、ゼロの使い魔は堪能できる作品だと思います。もちろん、ツンデレ的会話の原点、ルイズに躾けられにいくという意味でも。(笑)

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リゼロはすごーくヒューマンドラマとシリアス展開に“勤勉”な作品でしたからね。「リゼロ」と「ゼロ」っていう妙な共通点もあることですし、リゼロで心臓を掴みに掴まれ、少し疲れてしまった際、ゼロの使い魔的なラブコメディアニメで一息ついた人も案外多かったのかもしれません。

まおゆう魔王勇者(2013)

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リゼロの蓋を開けてみれば要所要所に詰め込まれていた一味違う変り種の要素と、そのweb原作由来の会話に引き込まれた人に。

初見の人でも「ドラクエ的なものだろうな」と、ある程度内容の想像がつきそうなタイトルをしているまおゆう。ヒロインである魔王も可愛くて胸も抜群に大きく、自身でも“駄肉”だと自虐する辺り、そういう路線のアニメだと想像しそうなもの。(今では魔王はフリーターとして働いたり、しぶしぶ就職を決意したり、最近では魔界で人間の赤ん坊を育ててるくらいですからね(笑)。)

ですが、それはもちろんカモフラージュ。

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▲ 魔王の角は取れる

そのドラクエ的・アニメの王道的な部分は、勇者が超絶お馴染みの言動で魔王に切りかかる1話の前半であまりにもあっさり終わりを迎え、逆に魔王が勇者に「なぜ戦争が利益を生むか」を説き始める以降からが、まおゆうの本番です。

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「こんにちはったらこんにちは」

勇者がその確固たる正義のもと「どれだけの人々が殺されたか…」と唇を噛むけど、魔王から「魔族も殺されてきたよ」「魔族が悪だと誰が決めたんだ?」と、勇者の方を見もせずに軽く論破される。

勇者は魔王の識者っぷりと自身への好意(と、それからメロンに。)に、魔王に向けていたはずの正義と戦う気を半ば失いますが、それでも向く方向は勇者らしく。二人は“お互いがお互いのものになる”という契約を結び、「その先にあるもの」を目指してまずはと食料の生産・開発から活動を始めていきます。

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誰もが一度は考えもした「勇者たち」の無学さ。その安直な発想のスタートから最後まで、キャラの本名をつけないくらいに真摯に勇者と魔王を絡ませて平和の概念を論じていったものそれが2ch発のアニメ、まおゆうでした。

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▲ もちろん、魔王は抱き枕を作って、キスの練習をしていたほど勇者に会いたかったと言うのだから、このアニメはきちんと“アニメもしていて”、そしてハートフルな作品でもある。ちなみに勇者は衝撃波で山を丸く切り取れるくらいには勇者。

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1クールでもありますし、その安直さはリゼロほど果敢に裏切っていく種類の大作アニメにはなっていませんが、二人が目指すものがよくある「魔族と人間の平和」ではななく、

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「その先にあるもの」と綺麗に言葉を濁せることに成功している辺りが、まおゆうをただの“学び”な薀蓄アニメではなく、大人版キノの旅、テガミバチのような位置にもつかせていますし、社会派アニメのとっつきにくい印象を上手く壊すに至っています。

レムとスバルの対話に心を打たれた「大人」なファンには、魔王と勇者二人の男性と女性としての慎ましい在り方、他のキャラとの丁寧なやり取りの数々には目が離せなくなる人も多いのではないでしょうか。亜人ももちろん出ているので、亜人好きにはふむふむと面白く見れること請け合いです。

絶園のテンペスト(2012)

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もし、まおゆうが、変り種のアニメとして見やすいものであるとするなら、絶園のテンペストはその上位版、玄人向けと言えるかもしれません。

絶園のテンペストの見やすさは上に挙げた3種のアニメには劣ってしまいます。なぜならメインキャラたちは台詞の端々でシェイクスピア劇の台詞を多用しているから。

(ジャパニーズ)アニメと西洋劇は、本能的に避けられるレベルで相性が悪いですからね、しかもそれが上手くハマっているかというと、多用しすぎるクラシック調の壮大なBGMと、左門のギャグめいていた独白演出(笑えるんだけど、ここだけ妙にくどすぎた)を中心に残念ながらあまり上手くはハマっていませんでした。

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でも、吉野と真広が孤島に閉じ込められている裸同然の最強魔法使いと通信しながら魔法を使う展開、突如として街に降りかかる全身「鉄」になる病気、絶園の果実という巨大な目玉の存在――絶園のテンペストの序盤にして世紀末の絶頂にある世界観に心躍った視聴者は多いはずです。

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バトルシーンは迫力あったし、使う魔法にしても、その「理を守る」という決まりごとに沿って破壊はできない・加えて使うには文明を媒介にするという設定の作りこみのほどが伺えますからね。

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先も予想できませんし、絶園のテンペストの見所は、何をしでかすか分からない真広を中心に予想できないサバイバルストーリーの展開になりますけど(実際それだけでも十分に面白い。)、葉風が無事孤島から脱出し、樹がにょきにょき生えながらもひとまず落ち着いた現代日本に舞い戻ってきてからは、1クール時に敵だった相手とも結託することもあり、ガラリと雰囲気が変わります。

主にそれは本当の世界の終末を防ぐための活動であり、当初から回想として度々出ていた愛花の事件の謎の解明でもあるのですが、それよりも目立つのが事件後の、吉野に惚れた葉風の取り乱し(独白)っぷり。1クール時にはちょっと失敗していたシェイクスピア劇ないしは西洋劇由来のお馴染みの独白展開が、ここにきてハマっていきます。

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「!?」

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「いかん! 昼間からふわトロのオムライスを差し向かいで笑いながら食べるなど、まるでデートではないか! 吉野のことを諦めねばならんのだ、こんなひと時をすごしていてはますます吉野を好きになってしまう。そもそも(ry」

この食事の場面だけで、「!?」の青いカットが3回使われる。(笑)もちろん「独白」であり、「間」なので、吉野は気づかない…w

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絶園のテンペストは、序盤の失敗はしていたけど笑える左門の葛藤もといグニャリ劇場、この上の食事風景(17話)のような葉風のデレっぷりを中心とした“シリアスなギャグ路線”の印象が強い作品ではあります。が、絶園の魔法使いである羽村や愛花のキャラクターは斬新で、元々持っていた練られた丁寧な世界設定、先が読めないサスペンスの展開は一貫して貫かれています。

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リゼロは「タイトルコールが全て各話終了後」「ED・OPはアニメの一部として使った」製作陣によりそうであったように、演出にこだわるアニメでもありました。特にそれは3章にもなれば、ますます壮大になっていく展開と比例して勢いは増していき、15話や18話のような芸術性、総合エンターテインメントとして表現されるに至りました。

ただの変り種なアニメと形容するにはもちろんもったいないくらいの規模です。

もしリゼロのそういう部分に感動した・感銘を受けた・もっと見たいという人には、ファンタジー種の変り種サスペンスとして一つの地位を築いている絶園のテンペストはとても楽しんで見れるアニメだと思います。絶園のテンペストもまた、「終わりよければ全てよし」だしね。

リゼロの2期をやるとしたらいつになるだろう 動く大罪の魔女たちの姿が早く見たい

エミリアのメインヒロイン再抜擢で満を辞して終えた、Re:ゼロから始まる異世界生活。

BD/DVD1巻は1万枚を突破、2巻も9000枚前後と、大ヒットを記録。2期製作に際しての円盤の売り上げ目安である5千枚というのも楽々クリアしていて、当然のように2期の発表を待たれていた本作でしたが、25話の清涼なハッピーエンドをよそに、告知はありませんでした。(´・ω・`)

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筆者も残念に思った一人。ただ、2期が現状告知できないことを「仕方ないか…」と思うくらいには、思い当たる原因というか、そういったものはあることにはありました。

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追いついていなかった原作

まずは、原作のストックがカツカツだということ。

現行発売されているものが、先日の9/23に発売されたばかりの9巻ですが、この中の『ネクト』を用いて、ペテルギウスを打開していく内容は最終話の内容と被っていました。つまり、最終話を製作していくのと同時に9巻の内容は練られたということ。(執筆状況から、正確に言えば違うのかもしれないのだけど。)

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結構とんでもない状態だったわけですが、一応リゼロは「小説家になろう」の作品ということで、web上に原作は存在しています。放送分の3章までを始め、既に6章まで展開されていて、文章量にしても倍はあり0から先の展開を練っていく手間よりもずっと楽ではあるでしょうね。

そういう意味では、リゼロは「原作のストックがカツカツ」という意味には微妙にならないのですが、書籍として発売するからにはそれなりの「正式製」、大塚さんによるイラストの進み具合、編集部・スポンサーサイドの意向などがありますから、リゼロは一応やはり、現在進行形で紡がれ続けている作品といえます。

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現在進行形で紡がれ続けている物語を、続編としてアニメ化する場合、製作会社としてはある程度頭の中に脚本を作りたいところ。リゼロは原作改変はそれほどない作品ですし、ゲーム化、特典小説化など、方々で小説を提出している長月さんですから、仮にアニメ2期の話がきたとしても多分、ある程度はぱっぱと(笑)脚本を考えてくれるのだとは思います。実際その技量はある作家さんです。

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でも、仮にそうであるにしても、文章としてまとまったものが欲しいですよね。なにより駅の看板として、1話単体を宣伝されたほどの作品なのですから、あまり身勝手には打診できない現状が、海外勢にも受けるほどのインパクトを持ったリゼロにはあるのではないかなぁと思います。

タイムリープものの続編

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2つ目に、上の内容と少し被るのですが、タイムリープ作品の続編は少ないということ。

続編を作るなら、やはり新しい要素が欲しいですよね。それは主人公を上回るほどの存在感を放つヒロインの登場かもしれませんし、これまでとは全く違うタイプの斬新な街々での生活の日々かもしれません。ともあれ、理由は明白、タイムリープ作品は、タイムリープ設定そのものが斬新で“見せ場”だから。(量産されている今となってはそれほど珍しくもなくなってきているのだけど。)

続編でタイムリープをさせても驚きは当然ありません。だからこそ、上のような新しい要素がいくらか必要になってきます。それはタイムリープものなのにタイムリープをほとんどさせないという苦肉にも見える処置になっていくのかもしれません。

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といっても、スバルの死はリゼロのメインですからね、変わらないでしょうね。実際なろうの続編の内容でも変わっていません。ただ、それでもリゼロのタイムリープ要素は決してリゼロのファンタジー要素よりも強いかと言えばそうではなく、1話にして人間と亜人混合の街並みだったように、エルフ、妖精、『加護』という存在、あまり大々的に語られていない魔法の詳細、はたまた大罪司教たちなど、僕ら視聴者が楽しむファンタジー要素は、むしろ『死に戻り』要素を凌ぐほどにたくさんありました。スバルとアルの謎をはじめとする様々な伏線要素はもちろん。)

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個人的にもタイムリープものというより、異世界転送譚というよりむしろ、「スバルがエミリアを王にしていくファンタジー物語」として見ているくらい。

なので、変わらずタイムリープすることを不安要素として挙げてはみたものの、実際はそれほど問題はないだろうなぁと思ったりもします。(あとは、製作会社がやる気かどうか、とか。)

多忙さを極める小説家・脚本家

3つ目が、なにより原作者である、長月達平さんが多忙だということ。

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アニメ放送中は、シナリオ脚本を担当しながら、
・書籍版の執筆
・コミックアライブへの連載小説寄稿
・BD/DVDなどの特典小説執筆
加えて、アニメ放送時間に合わせてtwitterにて実況解説もしていたくらいです。細かい部分を挙げれば、コミカライズ版などの原稿へのGOサインなどもあったでしょうから、その多忙さは極まっていたと思います。

また実際にアフレコの現場に行っていたことはもちろん、声優さんの抜擢の如何に関わっていた・現場でキャラ名を考えるなどの状況を見るなら、現場指揮の人並に製作に関わっていたと言えるのかもしれません。

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▲ 会話で魅せようとしてくる作品は多くない

実際、リゼロのweb版は会話劇、言わば、ファンタジー群像劇としても優れていますから、そういう作家的な適正はあったのだとは思います。なので、筆者をはじめ、「少し休んでいいよ」というのが、続編を希望するリゼロファンの心境でもあります。とはいえ、あくまでも文字として紡ぐことにこだわり、アニメ製作には関わらないという原作者もちらほら見られるなか、ここまで積極的に関わってきた作家さんも珍しいもの。

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心配の種として、これまで大人気を誇ってきたレム退場というシリアスさもあることはありますが、そもそも常に「生」のヒューマンドラマ、スバルの懊悩を紡いできたリゼロです。魔女たちのアニメ的なキャラっぷり、既に公開されたフレデリカの可愛さもありますし、見所としても問題はないだろうなぁとは思います。

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でも最終的にはやはり原作のストック、ないしはとても長い4章のまとまり具合なんでしょうね。書籍で4章を終えるということを踏んでも、最低でも1年でしょうか、気長に待ちましょう、といったところなのでしょうね。その間には、ゲームも発売されますからね。(´◡`)(最近、家庭用ゲーやってないから地味にやりたい。)

とりあえず、「アニメ内で残された伏線を回収するという2期への伏線」を回収して欲しい。(笑)動く魔女たちが見たいよーw

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リゼロ(Re:ゼロ)/アニメ版では触れられなかったフェリスの自己再生や、プリシラの「陽剣」など

最終話のエミリアはこれまでのお姫様ポジションから一転して、これぞメインヒロインな感がありましたね。

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最終話で一気に美人になったエミリアですが、

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▲ 序盤でのエミリア かなりとげとげしい感じ

当初は、俗世に塗れていない、とっつき辛さもある、エルフらしい清廉潔白な感じがありました。話が進むにつれ、世間知らずさが段々と強調されていったものの、年相応の女性らしい柔らかい感じになっていきます。

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漫画では、初期と比べると画力が全然違うのはよくありますが、2クールの間放送したリゼロでも同じような作画の変遷が見られています。筆者は2,3歳年を重ねたかのような最終話のエミリアの方が好きですが、(メインヒロインにしては短い絡み具合だったのでどうしても説得力に欠けてしまうのだけど)終盤でようやく到達した、スバルの大らかな考え方がエミリアに影響を与え、大人にしたのだと見ると、それなりにくるものがありますね。

それはともかく、今回はアニメの方ではあまり触れなかった部分についてです。(またあれば、追記や、別の記事であげたりするかもしれません。)

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プリシラの陽剣

まずは、プリシラ記事の方で触れてなかったので、補足です。

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本編では実際に戦うことはなかった妾(わらわ)様ことプリシラ。それでも、フェルトへの煽りや、付き人であるアルの慌てっぷりなどからかなり強者であることは簡単に見てとれるところ。

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クルシュに匹敵し、大罪司教が一人『憤怒』のシリウスとも戦えるプリシラの強さは、あらゆる魔法、特に陽魔法をいとも簡単に使いこなす魔法の天才という部分でも補えますが、そこには彼女の持つ加護、『太陽(日輪)の加護』の影響が大きくあります。

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『太陽の加護』は、日中の間、マナや身体能力などに大幅に補正がかかるという能力です。(蛍光灯のような人工の灯りで代用できるかは不明。)アニメでは扇子を出しているので、扇子を使いそうなものですが、実際は「陽剣」という炎の剣で斬りつけた物を燃やしながら、身体能力を生かして縦横無尽に駆けるトリッキーな女剣士でもあり、また陽剣の生み出す炎は、燃やすか燃やさないかを(おそらく)プリシラ自身が決めることが出来るのが特徴で、もちろんその炎は地獄の炎や、マイクラでのネザーの炎のように消えることもありません。

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「仮に魔女教を退けたとしても貴様のような下種を擁する陣営など妾が打ち滅ぼしてやる。貴様の軽率な行いが妾にそう決意させた」

各キャラクターの秘密や生い立ちを出し惜しみするのは、言わずと知れたリゼロの特徴ですが、それこそ火炎のように激しい性格のプリシラはアルのようなリゼロ世界の根本的な謎に迫る超重要な部類とは別に、なにげに特別出し惜しみされているキャラの一人でもあり、そのチートっぷりは明らかになっていない部分も多くあります。

スバルを眠らせたレムの魔法

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「魔女が恐い、それは当り前で誰に聞くまでもない共通認識だ。そう思われてる時点で端から勝ち目なんかねえのさ」

ユリウスにぼこぼこにされ、エミリアと喧嘩別れし、あげくはハーフエルフへの恐怖感情は市民の感情に根強くあることを説得され、自分の道をことごとく否定された14話でのスバル。

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「だったら助けに行かなきゃいけないよな」

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「い…いけませんスバルくん。エミリア様の言い付けを守らなくては」

クルシュとフェリスの物言いに“カチン”ときて出て行ってしまった、今や懐かしい「らしい」スバルですが、レムはそんなスバル心配するがゆえに置いていってしまいましたね。

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▲ レム名シーンの一つでもあり、15話への最大級の悲劇にも繋がっていく

スバルのゲート酷使などによる治療は、ルグニカ切っての水魔法の使い手であるフェリスが担っていましたが、レムもまた水魔法の使い手。

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フェリスほどではないですが、簡易の治療ならできる、ということですね。細かい描写はありませんが、(ロズワールをして上の下という評価をくだされている)優秀な魔法使いには変わらないですし、ツボを押すような、眠気を催すマナ操作をしたのだと思います。

「安心してください。ゆるゆるでだるだるでどうしようもないスバルくんが、なんの心配もしないでいられるようレムが気を張っていますから」
「ゆるだるでどうしようもなく抜けててゴメンね!?」(web3章28)

▲ フェリス治療後での一幕。個人的に好きなところ。(笑)

フェリスは一度死んだ

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クルシュ陣営のフェリックス・アーガイルこと、フェリス。

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ルグニカ、ないしは大陸きっての水魔法の治療師ということで、3章白鯨戦、続くペテルギウス戦ではヒーラーとして大活躍していた彼女もとい“彼”。

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「この人、魔女教徒だよ。さっき触って確認したの。大罪司教の指先と同じ変な術式が埋め込まれてる」
「行商人に紛れてたのか…!」


そんな3章は23話で、情報を流していた商人の魔女教徒を捕らえたシーンがありましたね。その後、竜車は爆発し、スバルはイアのおかげで無傷で済むのですが、フェリスはぼろきれ(竜車の幌)をまとった姿で登場しました。

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「お前その恰好…」
「仕方ないでしょ。服は治癒魔法で再生できないもん」


察しがついた人もいるかもしれないけど、フェリスはここで一度死にました。軽く流されたけどね。(笑)フェリスの治療の力は予約が絶えないほど偉大だとは言え、「死ぬ一歩手前」が限界なので、正確に言うと、色々と違うのかもしれませんけどね。

「イアの魔法障壁は間に合ってなかった……超強力な魔法防御とか、か?」
「そんなんじゃないよ。……1回死んじゃっただけ」(書籍版8巻より)


リゼロ(Re:ゼロ)/最終話はエミリアを追いかけて、追いついた、ただそれだけの物語として【ヒロイン論争の停戦協定】

“ライムグリーンの涼しげな顔色をした雲と空と”

end4
“眠りこけた僕を見下ろす君は、いつものように心配をして”

end6
「どうして、私を助けてくれるの?」

end7
「エミリアが好きだから。俺は君の力になりたいんだ」

なんかそんな恋愛小説、恋愛青春映画ではありそうなフレーズが思い浮かびそうな、爽やかな最終話でしたね。(*´ω`)

レムが出てこなかったのは残念だったけど、2期が現状難しいんだなと察せられもしたところ。リゼロという物語の根っこの部分のハートフルさ、ないしは、スバルというキャラの素朴で清純な部分が昇華されたんだなぁとしみじみ思った最終話でした。

ひとまず、お疲れ様でした~~~!!

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異世界でのリアルな出来事と恋愛

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「起きたのね!よかった。ホントに…」

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「俺は寝っ転がっててエミリアたんは正座中。んでこの距離で頭の下に天国のような感触があることを念頭に入れると…」

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「俺、やっと戻ってきたんだな。長いこと夢でも見てた気分だ。悪い夢を…いや、違うな」

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「いい、夢だった?」
「いい、リアルだった」


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「自分のことばっかりだった。君のためって言いながら、「君のために頑張る自分」ってやつに酔ってただけだ。そうすれば君はそれを受け入れてくれると勝手に思ってた」

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「ごめんな。俺は君を利用して悦に浸ってた。あの時の言葉は全部正しかったよ。俺が間違ってた」

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「ずっと隣にいたい。ずっと手を繋いでたい。君が自分の嫌いなところを十個言うなら、俺は君の好きなところを二千個言う」

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「俺は君をそうやって、俺の特別扱いしたいんだ」

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「…されて嬉しい特別扱いなんて生まれて初めて」

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「どうして二千個なの?」
「俺の気持ちを表現するのに百倍じゃ足りねぇからだよ」


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「嬉しい。誰かに好きだなんて言ってもらえる日がくるなんて考えたこともなかったから」

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「私、どうしたらいいの?気持ちを伝えてくれてるのに私…何をしたらいいのかわからないの」
「焦んなくていいよ。別にすぐに答えを欲しがっちゃいないから」


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「ゆっくりじっくり、のんびりと俺を好きになってくれたらいい。君の隣を歩きながら君をメロメロにできるように頑張るから」

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「ありがとうスバル。私を、助けてくれて」

エミリアの数少ないクローズアップ話として

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「パトラッシュは大丈夫? 俺、今後もアイツと風になりたいんだけど」
▲ 個人的に好きな部分

さて、いつものように少し無粋なお話です。

今回の若干クサかったスバルくん。筆者は18話の時のように生暖かく見守りながら視聴していたんですが、ペテルギウス討伐後、18話と同じく、今度はエミリアを対象に対話をクローズアップする雰囲気になっていったので、視聴時にせよ、以前からにせよ、レム〆はないかなと察した人もいくらかいるのかなと思います。

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▲ 9話から STYX HELIXはエミリアがスバルを遠くから見ているというイメージで作られてもいるので、6割くらいエミリアのテーマソングと言ってもよさげ

といっても、エミリアが添えられた手に頬を寄せる場面などでは、(1期EDのSTYX HELIXも流れたしね)グッとこみ上げるものがありました。アニメ版リゼロは、終わってみれば非常にインパクトのある作品に仕上がっていて、記憶喪失や大精霊のパックが全肯定する辺りなどで“何か重要な秘密”があることを匂わせつつも、原作の展開的に情報の開示はなく(むしろカットしていった方)、レムのメインヒロイン感のためにますますエミリアの存在感は薄くなっていきました。

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▲ 3話も泣き顔を見せているだけでもレム人気が高くならない状況を考えるのもなかなか難しい

そうして所見の人にはいささか謎の残る原作寄りの作品として、エミリアとスバルの絡みがレムほどには色濃く描かれていなかった・後半になればほぼ不参加状態、そういう状態であっても(少なくとも筆者にとっては)訴えかけてきたので、『死に戻り』に振り回されるスバルの心境とリンクしていること、ハッピーエンドの最終話として成功したんだなぁと。

実際、アニメのエンドとしてよくまとまっていたという意見は散見していて、それについては筆者も同意見でした。もちろん、「リア爆」を抑えている人たちもちらほら。最終話だからそれで正解。( ´ω`)つ○アメちゃんどうぞ

ヒーローショーのお兄さんが本当のヒーローになった

見た後、少し経ってから思ったのは、エミリアへの口説き方がレムの時(11話)ととてもよく似ているなぁと。いわゆる、決める時はもちろん、照れる時でも「ピースとか親指を立てちゃう系男子」ですね。少しいきすぎると意中の女の子のパジャマ姿に鼻息ふーふーしちゃうリアクション過剰系男子になっちゃうやつ。

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▲ ちょっと思い浮かんだのはデフォルメキャラだけど十四松(他はお馴染みナルトとか) 対する世間知らずなエミリアは、「もうっ!」とか、両手を斜めに合わせちゃう天然女子系

クラスでも目立つワッショイな彼らはどんな些細なものであれ、反応があることを嬉しく考えますが、そのために周囲からのウザいの声とは切っても切れない関係です。スバルについて散々語ってきたので、今更触れる部分はあまり多くないのですが、その辺りは8話の超絶ウルトラテンションと初膝枕とともに色濃く展開されてもいるところでもありました。

『死に戻り』の壮絶な経験を経て、自分の殻を脱ぐに至った屋敷編以降が、スバル本来の女の子に対する接し方であり、口説き方であり、恋愛の進め方だということ。男子高校生らしいと言えばらしいのかな。ちなみに女の子に対する考え方で相通じる部分もある、少年期のヴィルヘルムのテレシアへの接し方と言えば、そっぽを向きながら「分かれよ」と言って、行動で示す男らしい部類でした。

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演出も似ていましたね。しっとり系として、リゼロは演出にも凝っていたアニメなので、ある程度似ている部分が出てくるのも当然と言えます。

元々、最終回をエミリアで終えることは、「レムがかわいそう」という声が出ることは分かりすぎるほどだったでしょうから、レムと同じか、それ以上の感動的な場面に仕上げることは、製作サイドでも考えていたんじゃないかなと思います。

でもそれはエミリアらしく、それでいて、スバルに尽くしたレムの愛も踏みにじらない範囲でなければなりません。この辺りは「誰かに好きだなんて言ってもらえる日がくるなんて考えたこともなかった」って、スバルの手に触れながら泣く、少なからずエミリアの生い立ちにも触れる場面で、ひとまず乗り越えたと思います。

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▲ 最後に紡がれた言葉が「ありがとう」だとしたら、それはレムが教えてくれたもので、ヒロイン論争はひとまず終局になる

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「いずれちゃんとした形で、しかもOKもらうのは俺の中で決定事項なんだし」

そして、スバルらしく。当初から、伝わっていないきらいのあったスバルの良い部分の人間像もこの最終回でようやく、といった印象があります。それが伝わりきらないことがある種、リゼロの旨味でもありますけどね。(逆に伝わりきっていた悪い部分の演出は、レムが担い、大成功を収めていましたね。)レムがあんなに尽くしても、想い人であるスバルは別の人を選ぶという恋愛におけるリアルさも含めて。

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「ただそれだけの物語」という素朴なタイトルも、それを表現していました。スバルないしはリゼロを語る上では外せない最弱系主人公として、単に異能無しだけでないスバルの一般人っぷりはもちろん、少し変にのぼせ上がったウルガルム戦直後の失敗を経て、人々から恐れられていた白鯨も大罪司教も倒した英雄になっても謙虚さを忘れず、一途で、素朴さを持ち続けようとするドラクエの系譜にあるおなじみの主人公像の部分を。

最終話は、レムのときと同じ、エミリアがようやく“開放された”という意味もそうですが、成長したら人は変わる、成長しても変わらない想いがある、なんてフレーズを思い起こさせてもくれる、そんなとびきり綺麗で、とびきり涼やかな一幕でもありました。

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リゼロ(Re:ゼロ)/(元)ウザキャラとキザキャラで導くキチガイの終焉 実は「勤勉」な男性キャラ三人

ついに…、ついについについについに!(ペテ風)


ついに25話ですね~!

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スバル的にはにっくきペテルギウスをやっと、という気持ちなんですが、ファンの身としては、やっぱり寂しいですよね~。。

当初のラノベセオリー感、スバルのウザキャラ問題、レムの可愛さ、小林さんや松岡さん(個人的にはリカード、ミミの獣人二人組みも)の演技のほど、屋敷編でのサスペンスっぷり、15話の“OMG”な絶望的演出、携帯の着メロに…色んな面で話題をさらったRe:ゼロから始める異世界生活も最終話。

最終話は正座でじっくり見ようと思います。(`・ω・´)ノ

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(元)ウザキャラとキザキャラとキチガイキャラと

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「手足折られて普通に考えたらトラウマだぞ。手加減知らねーのかてめぇ」

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「言っておくが、あれでもだいぶ手を抜いていたよ」
「マジか。手加減してあれか。やっぱお前最高に嫌な奴だ」


タイトルにもつけましたが、最終話での打開でウザキャラとキザキャラでキチガイキャラを倒すって、なかなか個性的な部類の終局ではないですか?

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実際は、ユリウスのキザっぷりは髪をかきあげるところくらいなものですし、スバルのウザさにしても、レムに静かに愛を注いだ15話以降は落ち着いていったんですけどね。(個人的には寂しい。)

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▲ ユリウスは騎士道精神に、スバルは(転びはしたけど)エミリアへの恋慕に、そしてペテルギウスはサテラへの愛に。3人ともそれぞれの考えに従って、「勤勉」なんだなぁとも思うところ。

そこのところは、先日の記事でも書いた、リゼロの「蓋を開けてみれば変り種」な斬新な部分を忠実に反映していった結果だと思いますし、そうして出来上がるリゼロの世界観が、コンウッドが現場で名づけられたように、現在進行形で物語が綴られていっている理由でもありました。

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▲ 3章後半でのメインキャラだった、この二人のキャラメイクもなかなか斬新 存外、リゼロのキャラはみんな、それぞれが抱える想いに「勤勉」と言えるかもしれない

本来、アニメって放送を終える段になれば、「おつかれさま!」「最終話楽しみにしてるよ!」とか、ある程度、ああ終わるんだなって雰囲気が出てくるものですが、9巻と10巻の2ヶ月連続刊行だったり、冒頭の公式ツイートの返信にしても、webでは先の展開がつづられているよっていうコメントがちらほら見られていてまだまだ物語は続くんだなとは、個人的にひしひしと感じられるところ。

いや、当たり前ではあるんですけどね。原作ありの作品は、アニメ化で必ず原作を全て使い切るわけじゃないですから。物語が終わらないのは当然。

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「リアの好きにしたらいいんじゃないかな。僕はリアが何をしようとしてもリアの味方だし」

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▲ パックの(父的立場としての)至らなさも24話にして演出された

多分そこのところは、4章からはレムと入れ替わるように出番が増え、クローズアップされるエミリアやロズワールだったり、ガーフィールなどの新たなキャラの登場だったり、ほとんど触れられていなかった魔女たちやリゼロの世界の謎に迫っていたりなど、そういうアニメより先の展開でようやく物語が始まるっていう部分が多く影響してもいるんでしょうけど、

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君の目で、私が斬ろう。―――我が友、ナツキ・スバル

リゼロはそうしてアニメに負けなかった作品でもありますし、改めて、枠にとらわれすぎない、それでいて亜人も多いから“人間ないしは人類”を描いている良い物語だなぁともしみじみ思います。(関係ないけど、『聲の形』の主人公がスバルと若干かぶる。)

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▲ 最終話では、レムのその後や楽曲の使い方もだけど、1話より“勤勉に”使ってきたタイトルコールの扱いも気になる


リゼロ(Re:ゼロ)/ミミ、ティビー、フレデリカにガーフィールに、かわいい系獣人が戦場に出るアニメって意外と少ない?

筆者がリゼロを見ていて、原作を読むだけでは味わえない、“アニメならでは”だと思った要素の一つに、獣人たちがあります。

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リゼロでは、獣人も人間と同じ人類として扱われ、戦い、隊列を組みもします。しかも全員竜か犬(ライガー)に乗って。なかなか見ない新鮮な構図です。

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▲ 3匹萌えっ(*´ω`)

特に、リカードのような獣顔で、体毛びっしりな「動物寄りの獣人」と、

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ミミやヘータロー、ティビー、フェリスなどの「人寄りの獣人」が多数いるリゼロは、なにげに珍しい人間×獣人アニメとしての位置にもついています。

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ゲームとアニメにおける獣人たち

「獣人」と言えば、ゲームの世界では馴染み深いファンタジー要素の一つ。ドラクエやFF、テイルズなどを始めとするRPGの大作では結構登場していますし、他ゲームではメインとしては出なくても、獣人たちの集落に訪れる展開はしばしばあります。

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▲ ff12のフラン ドラクエは敵兼仲間として、ffではフライヤ、キマリなど、テイルズでは「獣人化」を戦闘システムに組み込みもした

ですが、アニメの場となると彼ら獣人が活躍している作品はそれほど多くはありません。(「亜人」という広義のカテゴリーで探すと、定番のエルフを始めとして、翼の生えた翼人だったり、わんさか出てくるんですけどね。)

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それも、主人公側、つまり人間サイドが、彼ら獣人たちと武器を持ち寄り、共闘するとなるとなおさらです。

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リゼロは3章(アニメ版は12話)に入るとガラリと雰囲気が変わりました。それは王選候補者の関係者を中心に、活躍するキャラの絶対数が増え、賑やかになったからが大きいですが、白鯨戦討伐戦の19話からは、そこに彼ら獣人たちが多くを占めていきます。

なにげに獣人アニメでもあるリゼロ

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定番の異世界転送譚という外見とは裏腹に、蓋を開けてみれば、随所に変り種っぷりが見えるリゼロですが、その一つでもある獣人の登場は、第1話にして既に披露されてもいました。

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作中において主に活躍する獣人たちは、王選候補者の一人アナスタシアが抱える獣人傭兵団『鉄の牙』の面々ではありますが(後にはガーフィールや、その異父姉弟であるフレデリカ)、人間とともに普通に通行人として歩いている、犬や猫から爬虫類まで、そのより取り見取りな雑踏の見た目には放送当初、スバルと同じくワクワクした人も多いのではないでしょうか。

また、リゼロの獣人には、冒頭でも述べましたが顔が獣で二足歩行するタイプの獣人と、人間に耳やしっぽが生えているだけの獣人の2種類が存在しています。(もう少し掘り下げると、四足歩行の獣にも、人間の意志を理解する竜などの知能の高いものと、犬猫などの本能に従う従来の獣たちがいる。)

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しかも、当然のように彼らの念頭には人種差別の意識がまるでありません。そこには人間の彼ら獣人、ないしは亜人に対する感情も同じことが言えて、リゼロの世界観は、ファンタジーの、特に獣人が好きな人にとってはとっつきやすい世界観に仕上がってもいます。(強いて言うなら、「ハーフであること」は全人類の差別の対象になる様子。そのためエミリアはもちろん、フェリスも迫害を受けていた。)

珍しいとは言いましたが、一応昨今では『バケモノの子』『おおかみこどもの雨と雪』などの獣人アニメ映画のヒットもありはしていて、獣人を大盤奮いするリゼロにはその辺りの流行要素、もとい認知を見れなくもありません。

かわいい獣たちが戦わない理由

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かわいい獣キャラ自体はアニメでは定番です。

といっても、猫の総司令だったり、魔女アニメの黒猫だったり、あるいは何の動物かよく分からないような生き物だったり。位置的には大体のところはパックのような、マスコットキャラ・精霊的な癒し要素として存在していて、そうしたかわいい獣キャラ、ないしは獣人にしても、猫耳やウサギ耳などが多いですし割と同じことが言えます。

そこの辺りは日本人のかわいいもの好きが多く由来しているのでしょうけど、だからなのでしょうね、女の子キャラを辛い目に遭わせることはなるべく避けるように、彼らかわいい系獣、獣人たちを武器を持たせて戦場を駆けさせたりの危険な目に遭わせるとなるとなかなかありません。(ただそういうところを“抜けた”作品は名作に近づくかもとは思う。)

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リゼロでもその辺はしっかり意識されているようで、ミミやティビー、ヘータローなどのかわいい獣人たちは参戦こそすれ、血まみれになったりはしていません。ミミたちは魔法使いという間接攻撃と支援の職業だし、そういった描写は特別見られません。といっても、全くそういう風にしたいわけではないようで、倒されてはいるし、ミミのように声優さんの演技が爆発してもいた“獣らしい知能”を披露してはしています。

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▲ 例外的に犠牲になったナマケモノの獣人。かわいくないからね…w ナム…。(-人-)

スバルの言動とレムの人気に集中しているリゼロですが、獣人たちを見てみると、端々に施された伏線といい、亜人といい、つくづく語る部分の多いアニメだなぁと改めて思います。獣人や亜人の登場の機会がやけに多いのは、レムの愛を始めとして「スバルが人外にモテるから」という理由にしてもよさそうでもありますけどね。(笑)

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「治癒術師としてこれ以上の無理をさせられません。レムちゃんはお留守番」
「でもッ…!」
「頼むからフェリスの言う通りあんまし無茶すんなよ」

▲ アニメでは貴重なスバル(人間)、レム(亜人)、フェリス(獣人)の三者が語らう場面

4章ではレムの回想と提供で一瞬だけ登場したかなり可愛くなっていたフレデリカや(肩から下は、分からないけどね…!)、声優さんが気になるガーフィールなど、獣人たちはスバル側のメインで活躍するようになりますから、もし2期をするのなら、その辺りも是非注目したいところです。

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リゼロ(Re:ゼロ)/ああ、終わりが見えてきた… 英雄化していくスバルの順風満帆さに感じる物足りなさと親離れ的な寂しさ

筆者だけかな、多分。

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「どうした?」

24話のリカードの始まりで一人喜んでたのは。(*´∀`)うへへ なんでリカード話題にならないんだ…

それにしても、よ~~やくペテ公危うし!な展開になってきましたね。

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エミリアへの想いを留まらせ、正体を隠せている辺り、ペテルギウスに詭弁を言えるくらいの余裕がスバルにはあって。一連の策謀にも最終話を前にする打開の展開にも説得力が出ていて、磐石も磐石です。

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でも、打開に安堵する中、個人的にちょっと寂しいなって思うところでもありました。

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ウザキャラという「不名誉」?

これまでスバルがしてきたこと、見せてきた顔芸と言えばどれもインパクトのあるものでしたね。

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「グッモーニング今日も晴天洗濯物に絶好調!ハピネスな一日にしようぜ!はいビクトリー!」

いや、下衆なキャラにしても、もっと凄まじい顔芸にしても探せばいるにはいるんですけど、スバルの場合は少し妙で、「これはアニメの主人公にしてはおかしいぞ」っていう話題が、(15話まで)そこかしこでのぼっていました。

その辺りは見た目の、異世界転送譚がお馴染みのラノベアニメの外見が引きずられていった結果ではあるんですが、そうしてテンションの高さ、言動の危なっかしさ、それから誰に対しても使った、理解されるはずもない現代言葉の持ち込みを要因などに、スバルには主人公にしてウザキャラという一つの珍奇な名誉が与えられていましたね。

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「はじめまして賢人会の皆々様。俺の名前はナツキ・スバル!ロズワール邸の下男にして、こちらにおわす王候補」

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「エミリア様の一の騎士!」

といっても、大見得切ったり、リアクション芸人だったり。でも意外と何かがすごく得意で、恋愛には初心かったり。

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「久しぶりだな。元気してらんだばッ!」
「その感じだと腹の傷とか平気みてーだな」


男子高校生って確かにこんなノリでもあります。(笑)

15話でスバルの陥っている境遇に同情が寄せられるまでは、スバルにはそんな不名誉が冠されていました。(似ている変わった主人公に、ハイテンションなナルトだったり、腕利きだけど超下品で下衆な砂ぼうずだったり、理屈屋の阿良々木暦なんかがいる。)

「スバルが上手くやっている」という違和感

そんなこんなで、18話にして、「レムがついているんですからしっかりしなさい」と、めちゃくちゃ甘やかされながらもお尻を叩かれたスバル。

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▲ ここのスバルはかなり大人っぽい

内容的にそうではないんですけど(笑)、その結果が、白鯨討伐を果たした現在の24話の頼もしい姿でもあります。18話よりまだ死に戻りを1回しかしていない点だけでも、かなりの成長がうかがえもするところ。

ただ、個人的にはちょっと寂しい感じがありました。一つは、アニメにせよ、ゲームにせよ、いつもそうなんですが、終わりが近いから。おそらく完全な大団円ではなく、次の4章の不穏な始まりをチラ見せしての放送終了になると見てはいるんだけど、1期の区切りとしてまとめようとする気概、いわゆる落としどころも十二分に感じます。

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▲ 演出に長けたリゼロスタッフがこの何のひねりもないカットイン法を使うのは、15話の壮大なバッドエンディング演出で感動した身としてはちょっと残念だったけど、リゼロスタッフはなんか盛大に労わなきゃいけない感がある。小林さんは特に(笑)

もう一つは、1章と2章ではあった、上にも書いたスバルのゴーイングマイウェイさ・我の強さが、白鯨戦後はだいぶ鳴りを潜めていること。分かってはいたんですけどね。

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「頼む! エミリアが、あの子が皆と仲良くなれる子なんだってそれを分かり合うための機会を与えてやってほしい!」

カドモン記事でも触れた、スバルの一般人的な性質も、英雄化の進む18話以降は少しずつ薄れていって、アーラム村との繋がりは途絶えず、村人たちとのやり取りがきちんと描かれているにしても、結構寂しいものでした。

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「掘り返すな恥ずかしい!」

多分、スバルにはまたちょっと空回りして欲しいんでしょうね。(笑)親離れされる的な…w 15話のような壮絶なレベルじゃないですよ? いや、それでもいい危なっかしい言動とか、ハイテンションとかでのツッコミ満載の空回りです。(´◡`)

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といっても、実際全体として見たら、1章はそのお馴染みのスバル節、2章は屋敷・敷地内に限定された丁寧なサスペンス、3章はそしてより壮絶さを増した悲劇とスバルの成長した姿と、きちんと分けられています。

加えて言うならブレイクタイムとリプチですらも雰囲気が分けられてもいて、これらを製作陣の当初からの計画、サービス精神旺盛な部分と見るか、ちょっとお腹いっぱいだと感じるかは、人それぞれなのでしょうね。

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ちなみに上に挙げた『砂ぼうず』(2004)は、一応最強系で、ここぞとばかりに調子にのっちゃってるけど最後はうまくいかない系です。(笑)スバルはもちろん最弱系なんですけど、もしリゼロの世界で最初から最強だったら…という考えがむくむく出てくるような主人公です。(スバルは根は硬派なので、あそこまで下品にはならないだろうけどねw)

それでなくとも、砂漠でのサバイバルな生活をリアルに描いている『砂ぼうず』は、O.A.D.などと同じで、10年経った今見てもおそらく色褪せない、個性的で、外道な主人公で、タイムリープという枠組みに「いや、死に戻りだよ」と言えるような力強さのあるリゼロと同じく「砂ぼうず」というブランドを確立している部類の名作アニメでもあります。

リゼロ(Re:ゼロ)/暴食バテンカイトスによるレムの植物人間化はリゼロの物語を進めるために【二人はよく似ている】

Re:ゼロから始める異世界生活の主人公はスバルです。

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「言質、とりました。もう引っ込められませんよ?」

主人公であるスバルが恋焦がれるから、メインヒロインはエミリア。そんな単純明快な図式は、レムというヒロインの登場により瓦解していきました。

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自信のない亜人の女の子

エミリアを押しのけるほどの鬼っ娘ヒロインレム、最初はスバルを殺しもしました。ですがそれは自身の辛すぎる過去と魔女教徒(魔女の匂い)というトラウマのため。

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「本当の姉様なら、もっとうまく…」
「かもしれなかったな。でも、いてくれたのはお前だ」


トラウマは、屋敷編でのスバルの主人公らしい言葉と行動の数々によって克服されました。これまで姉であるラムの居場所を守ることと、自信がないことを理由にアイデンティティを得るべく屋敷での使用人としての仕事にしか関心を持たなかったレムです。

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世界は自ずと広がりました。涙が止まらないほどにその黎明はレムの胸を打ちました。物語が物語なら、スバルにありがとうと言ってレムの物語はここで終わったかもしれません。ですが、レムの気持ちは、自分の閉ざされた視野を広げてくれたスバルに向かいます。

12話から21話まで続いたレムのサポートの果てに

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対してスバルの悩みは尽きません。それはそうです、騎士としての剣の腕や魔法の腕もなく、ユリウスや近衛騎士たちが見せた誇りらしいものもなく、また3章で浮上した自分がエミリアを王にするために直面した問題は、人間的な器の大きさにせよ、魔女教との戦いにせよ、高校生にとってはどれも大きすぎるものでした。

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約1ヶ月前まで、ゲーム三昧な日々を送っていた引きこもりの不登校生には荷が重すぎるものでしたね。(誰にも『死に戻り』の事情を打ち明けられなくて、結構なレベルの孤独さだしね。)エミリアとのすれ違い、喧嘩別れしたこともその孤独さに拍車をかけました。

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でもレムはそんなスバルを当初からよく見ていました。その想いは、ほとんど対話だった18話でも吐露されていましたね。

自分を救ってくれた“英雄”が苦しみ、あがき、もがいでいる――スバルに感謝し、おそらく初恋でもあるレムの孤軍奮闘は使用人時代の有能っぷりが発揮されてそれほど判断が鈍ることもなく、ですが実態は自分がたとえ死ぬことを厭わないほどの大恋愛でした。死に戻りで記憶が消えてもその行動が変わらないのだから、なおさらに。

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リゼロの世界のことを何も知らないスバルに知識を与え、膝枕で介抱してあげたり、戦いでの助力はもちろん、

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時にはスバルを自分のものにするチャンスを投げてまで奮起させました。気が狂った時も見放されなかったスバルは、クルシュも言ったように果報者です。

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この使用人らしいと言えばらしい、レムのスバル第一すぎるサポートは、王戦編での12話から始まって21話まで続きました。実はロズワールの指示でもありましたが、スバルは無事立ち直り、その心にレムの存在が大きくなりながらも、気持ちはますますエミリアへ。

ファンから「なんでレムを選ばないんだ」という野次を浴びながらも、白鯨戦を無事に打開。クルシュやヴィルヘルムたちから多大な感謝を受けながら、レムからも、ささやかすぎ可愛すぎる「言質」を取られます。

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恋愛は盲目、人の数だけ恋愛の模様は様々とはよく言ったもので、スバルはエミリアへの気持ちに正直でありながら、友達以上恋人未満という現代人らしい恋愛観の方はレムに注いでもいて、結局のところ夫婦のような仲睦まじさを見せる二人でもありました。

二人はよく似ている

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筆者は6話での「ピョン」にその暗示を見たりしましたが実際スバルとレムはよく似ています。

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ひたすら自分に自信の持てない二人、レムが情けないスバルを見守り、支えることに充実感を覚えるように、スバルもまた箱入り娘で付け入る隙のあるエミリアに気軽に冗談を言いながら守ることに気持ちが向かいます。

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その似通った、言わば共通の卑屈さ、人を支えることに存在意義を見出し、力を発揮する部分は、特にスバルをよく見ていたレムの方が実感していたところなのでしょうね。明確な違いと言えば男性であること、女性であること。それから、リゼロの命題に倣って働いた経験と時間の差でもありました。

ベストカップルと言えば、両者が全くの正反対の性質のいわゆる「相互の関係」が思い浮かぶところでもありますが、昨今の恋愛観は共通の趣味や考えを持った方が喧嘩をしなくてすむ・ブレがなくていいとはよく聞くところでもあります。

レムと共にエミリアを王にする物語の続き

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アニメでは最終盤ですが、そんな二人が紡いでいったリゼロの物語、スバルがエミリアを王にする物語はもちろんまだまだ続きます。エミリアが、ゲームではよくある亡国の皇女レベルだったらまだ楽だったかもしれませんが、果ては人々の嫉妬の魔女への認知を覆さなければならないなど、スバルの道のりは途方もないものです。

手厳しくいくなら、その険しすぎる茨の道のり、もとい縁の下の力持ちな英雄譚にスバルはまだまだ未熟だと。実際魔女教のことを知るためにはスバルには実際的な力がなさすぎではありました。

例によってスバルには一般人だからこそ怠慢も安寧も許されないとでも言うように、エミリアよりもずっと仲の深かったレムが眠りについてしまいます。次なる大罪司教たち、『暴食』の大罪司教ライ・バテンカイトスという新たな仇敵の出現とともに。

「今はただのひとりの愛しい人。――いずれ英雄となる我が最愛の人、ナツキ・スバルの介添え人、レム。覚悟をしろ、大罪司教。――レムの英雄が、必ずお前たちを裁きにくる!!」
「あァ、いい気概だ――じゃァ、イタダキマスッ!」(3章幕間『イタダキマス』より)

元々勝ち目のない戦いでした。レムはバテンカイトスにより「名前」と「存在」を抹消されてしまいます。17話の白鯨の時のように、スバル以外、誰もレムのことは覚えておらず、残酷にも、その肉体は綺麗なままで残しながら。

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この3章最後のスバルの受難ですが、製作陣による「きちんと演出する」という言を流れ流れて聞いた気がします。元々、エミリアとフェルトの二人のヒロインを1話にして殺したリゼロです。演出する可能性は高いでしょうし、最後の引きという、レムファンにとっては辛くもリゼロらしすぎる演出に仕上げてくるかもしれません。

レムを失ったスバルの邁進

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それにしてもレムの退出は、スバルに甚大な悲しみを与えましたが、その激情の様子はこれまでのスバルからしてみれば驚くほどに静かなものでした。1章から続いてきた現代人的で年齢相応なお馴染みの言動でもなければ、ユリウスに対して見せた半ばやけくそな気持ちでもなく、そうかといってペテルギウスに対して抱き、クルシュには狂人とも形容された禍々しいまでの殺意でもなくて、心にポッカリ穴が開いた、本当に掛け替えのないものを失ってしまったやるせない主人公の姿がそこにはありました。

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「白紙の親書だなんて随分と面白い趣向があったもんだわ」
▲ 親書は、レムが書いたことを指していた。(つまり、レムは親書が届く前にバテンカイトスに食われたということ。

レムの事の経緯を知った直後にはスバルは短刀で喉を突いて死に戻りましたが、セーブポイントは更新されていて、無駄でした。その後レムの「ヌケガラ」を誰にも触らせずに屋敷に安置させようとするなど、スバルには悪いけど、これまでと違う雰囲気と緊張感があり、とても読み応えのある展開に仕上がっています。

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▲ 雰囲気的にはやはりレムが殺された直後の15話でのスバルが浮かぶ

ただ涙に暮れるのではなくて、じたばたするのでもなくて、冷静に打開策を考えようとする。4章以降では、他のどの主人公よりもスローだけど、レムの想いをしっかりと受け取って道を探り、成長していく主人公ないしは恋人の姿がそこにはあります。後々、5章などは、あしらわれてしまったアナスタシアとも友情らしきものを築くことができますし、演説で人々を奮起するほどまでになっていきます。(短編集があるし、レムとのイチャイチャや平和な日々は短編の方で楽しんでねっていうのを感じ取れもする。)

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仮にこの悲しくもリゼロらしい結末をアニメで演出したとして、気になるのは今後です。リゼロは23日に9巻、そして翌月には10巻の立て続けの発売が告知されていますが、webの方では6章に至っている現在、レムはまだ復活していませんし、更新の目処もついていません。

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アニメ放送終了とともにwebの4章から読み進み始め、5章にもなれば、レムよりもリゼロの物語の先行きや、魔女たちのことや、スバルの正体を含めた他の様々な謎が気になるところでしょうけど、放映した2期の最終話でレムが復活するなら…それは感動的になるなぁと思ったりもします。(4章から以降の話をすごーくぎゅうぎゅう詰めにしなきゃいけないっていうちょっと非現実的な話なんだけどね。現実的なら3期か4期辺りでの復活でしょうね。長いなぁ(笑)。)

リゼロ(Re:ゼロ)/量産型ペテルギウスがわんさか!飛田ギウスのはっちゃけ感は異常【劇団ペテルギウス】

アニメの中で、ペテルギウスはどこから「人外」になってたんでしょうね。(もちろんラストでも演出されるとは思うけども。)

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▲ この思わず笑うインパクトよ…

初登場の時点で既にあのペテルギウス節ならぬ、奇態と狂乱はかっ飛ばしていましたが…15話の時点では、15話そのものがこれまでの展開から一転も二転もして終末的世界観だったせいか、アニメだけを見ている人にとって、ペテルギウスその人にまで考えが及ばなかったのかもしれないなどとは個人的に考えるところ。

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▲ なんでも、ある家庭ではホラー好きの小学生の女の子が15話のペテルギウスのシーンを見たら泣いてしまったんだそう。ホラーより怖いペテルギウス…w(スバルの慟哭も凄まじかったしね。)

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配下である魔女教徒の方はといえば、床に沈んで消え、瞬時に移動するという人間離れしたところを見せていました。今回の23話でも明らかになりましたが、彼らも一応中身は人間ですしね。(リカードやフェリスなどは実際にあった、異端審問での異端者に対するそれのように、人間扱いするなとスバルに言う。

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「この人、魔女教徒だよ。さっき触って確認したの。大罪司教の指先と同じ変な術式が埋め込まれてる」
「行商人に紛れてたのか…!」


リゼロのファンタジーの部分の情報の開示は、サスペンス同様に多くはないですから、床に沈んだところで人間なのか、魔法使いなのか、それとも人外なのかの判断が難しい部分があります。

ペテルギウスが人外、つまり邪精霊であることは、緑色の顔色から既にうかがえるところでもあるのですが、身体的にも普通の人間と大差ないですし、実際には22話、そして今回の23話におよんでいる憑依の展開で案外ようやく察せられるところなのかもしれません。

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【劇団ペテルギウス】入団条件:アムアムできる指を持ってること

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「そう、私は魔女教 大罪司教「怠惰」担当。ペテルギウス・ロマネコンティ」

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「デス!」
▲ ひえぇぇっ…(´・ω・`;)

スバルに憑依したペテルギウス、もといスバルギウスを見た時、筆者は結構素で引きました。(笑)

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怖いよスバルきゅん…w戻して。

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そして、22話での女性を始めとして、商人に壮年の男性、もう一人の髪を結んだ女性、お爺ちゃんに。23話では指先に憑依した量産型ペテルギウスがわんさかでしたね。松岡ギウスはどこよ。(`Д´*)三(*`Д´)

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▲ この一連の憑依劇に「ペテルギウス“の真似コンティ”」と冠していたのには唸った

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もちろん、中身はペテルギウスなので、決め台詞や言葉尻は一緒。ということで、声優さんがそれぞれ揃いも揃ってブリッジに指アムアムに、デスデス、デスデス…ww

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中でも飛田展男さんのペテルギウスはさすが飛び抜けていましたねw

(*´∀`)つ【飛田ギウス】

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「まーさか、まさかまさかまさか、MAーーSAーーKA-ーこれほどまでにあらがー↑うー↓とはー FUWAAAA!!」
▲ FUUUWAAA!!!

量産型16
「こREEEEほど数を持つ我が寵愛に なお食らいつく(?)その執~念」

量産型14
「KI—-NBE—Nのーー使徒としてーー」

量産型17
「尊敬のNENに耐えないのデス…」

量産型12
「アーウッ! NOOOOUがふRUUえRUUUUUUUッ!↑」(ちょっと巻き舌)

楽しそうで何よりデス…(*´∀`)全員なんか若干外人っぽいのは飛田さんの影響?(笑)

リゼロのゲームは順当にADVで、ギャルゲーらしい 豚の欲望だと罵らないプリシラのデレが気になる

つい先日、公式の方で書籍版の9巻と10巻を立て続けに発売することを伝えたばかりですが、

もうご存知かもしれませんね、リゼロはゲームまでも発売する模様…!

さてさて、さてさてさてさて(ヤツ風)、ゲームのジャンルは何なんでしょうね? まだ制作の発表のみという段階のようですが、妥当なところだとvitaのようですし、やはりADVなのでしょうか。(RPGはやめてくれという声はいくらか見ました。)

無双系だったらちょっと笑います。スバルどう無双するの?w

リゼロゲーム4
「ドラゴンなんだろ? かっこいいところを見せてくれよ? パトラッシュ!」でタックルとか、

リゼロゲーム5
「レム! 頼んだぜ!」「はい! 任せてください!」で広範囲攻撃の鉄球と、ff8の先生ばりのアル・ヒューマ攻撃。

うん、ちょっとやりたくなってきました。スバルくんの戦わない主人公っぷり、意外性が素晴らしくて。(笑)

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なんて考えていたら、

リゼロゲーム1
順当にADVでした。普通にノベル形式のマルチエンディングストーリーでした。(冒頭文は少し前に書いて忘れ去られていたもの。)

内容は、「美女王総選挙」が行われ、優勝商品の“幸運をもたらされる宝具”によりスバルが死の呪いにかかってしまう。呪いを解くためには美少女のキスが必要なため、お目当てのヒロインと仲良くなり、最終的にキスをしてもらうことで死の運命から逃れる、といったもの。

リゼロゲーム6
副題にDEATH OR KISSとあるように、いわゆるギャルゲーのようです。これには筆者も含め、そこかしこで「あれっ?」と思わされたみたいなんですが、シュタゲのゲームを発売してもいた5pb.Games社ということもあり、この流れはファンたちはある程度は予想をしていたようです。(ただ“ド直球”に攻めてきたということで少し意外だった様子。)

リゼロゲーム8
▲ 残念ながら出ない腸さん(コミカライズではデレてた。)

また、AKBを端とする「美女王総選挙」や、目的である「心のこもったキス」はなるほどギャルゲーらしいですが、スバルは自分も呪われてしまった呪いの宝具(ミーティア)が誰かに渡らないよう、大会を妨害する名目であるのに加え、開催してしまった選挙を収まらせるために自分の「“推し”ヒロイン」を優勝させるというストーリー設定には、おぉ?って思いました。他ゲームの細かい部分はここから、『接吻の加護』というものもあるそうです。

リゼロって、真実をチラ見させることが一種の売りでもありますよね。そのために特典小説とか外伝の方では惜しみなく披露されているヒロインたちの生い立ちとかサブエピソードが、本編ではヴィルヘルムのテレシアとの回想含め、態度での「含み」としてしか出てきません。

リゼロゲーム3
▲ 短編集に収録されている過去編を見ると、少し評価の変わるプリシラ

(スバルが一般人級でフランクというのもあるけど)そうした含みはリゼロのヒロインたちをいくらか大人っぽくする理由でもあるのですが、つまり本編ではそうしたサブエピソードなどが永遠に語られず補完されない可能性を多く占めてもいます。単純ではありながら、そこをゲームで突くという意味では例によってうまいなぁと。その具合が本編に関わるほどかどうかは微妙ですけどね。

ただ、恋愛ゲーム、もといオリジナルストーリーということもあり、ヒロインたちのキャラはだいぶ柔らかくなるかもしれませんね。(豚の欲望だと罵って主人公を数m蹴り飛ばすギャルゲーもそれはそれでプレイしてみたいですけど。)

リゼロゲーム9
▲ レム、ラム、エミリアの3人はそのままかなぁ…w

スバルも死に至る呪いだとはいえ、最終的にキスをされなければいけないので、さしずめブレイクタイムやリプチ辺りの主人公像になるか、現在のペテルギウス戦中あたりのいくらか落ち着いた性格になっているのでしょうか。

リゼロゲーム2
▲ 攻略対象として、レム、ラムと同じく人気の高い天然麗人のクルシュは白鯨討伐時のスバルとの会話でぐんと株が上がったと思う

時系列的には(発売日こそ来年3月だけど)アニメ版に準拠して、2~3章あたりなのでしょうね。とりあえずフェルトは素で既にギャルゲーヒロイン感バッチリなので大活躍してくれる予感が。(笑)アニメ版では出番が少なく、webの本編でも5章以降でクローズアップされるアナスタシアも、どうまとめてくるのか気になるところです。

獣人
分かってはいたけどリカードたちの出番は少なそうだね…。(´◡`)ティビー耐えて。