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鉄血のオルフェンズ/50話感想(終)失われた墓標だけが知る真実。鉄華団よ永遠なれ!


ギャラルホルンは鉄華団掃討作戦をついに開始。全滅を装った地下道からの脱出作戦と並行して時間稼ぎのモビルスーツ部隊の抵抗活動が始まります。

果たしてこの絶望的状況に三日月とバルバトスはどう立ち向かうのか――いよいよ最終回、鉄華団の未来を賭けた最後の戦いが始まる機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第五十話『彼等の居場所』のレビューです。

49話感想

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鉄華団、最期の戦い


圧倒的なGHの戦力の前に次々と倒されていく鉄華団MS部隊。そんな中でも三日月のバルバトスと昭弘のグシオンは果敢に抵抗していきます。

しかしその時間稼ぎが功を奏し、ついに地下道が開通。鉄華団の生存を賭けた脱出作戦が始まります。


三日月「おやっさんから伝言。トンネルの作業が終わってみんな移動を始めたって。そろそろ先頭がクリュセに着く頃らしいよ」
ユージン『そうか!んじゃ最後のひとふんばり…』
三日月「そうじゃない。みんながクリュセに着いたって終わりじゃない。仕事を果たせ。副団長」

いよいよ戦力が削られユージンは残存部隊を後退させ部隊再編すべく指揮を取ります。そこに撤退の命令を下す三日月。「オルガの命令を果たせ」――まさに遺志となって鉄華団団員の中に生き続けるオルガの魂です。


三日月「昭弘ももういいよ」
昭弘『ふざけんな。お前が残ってんのに俺が退けるか!』


三日月「んじゃ足引っ張んないでね」
昭弘「おまっ…これ終わっても担いで逃げてやんねぇからな!」

殿軍となり戦場に残るたった2機のMS。バルバトスとグシオン――悪魔の名を持つガンダムフレーム。その縦横無尽の活躍が始まります。


圧倒的な無双で戦うガンダム2機。GH側も勝利目前なので命賭けたりしたくありません。全員腰が引け気味です。


ラスタル「ビルアーマーを単騎で仕留めるような化け物は最早人ではない。獣を仕留めるには相応しい作法というものがある」

衛星軌道上からのダインスレイヴ掃射による殲滅攻撃を図るラスタル陣営。いくら禁断の兵器とはいえ、終盤ホイホイ便利に使われ過ぎちゃってちょっと食傷気味にはなりますが。MSの存在価値が…(笑)


ダインスレイヴの直撃を浴びて半壊するバルバトスとグシオン。しかしそれでも彼らは止まりません。命ある限り進み続ける――それが鉄華団なのです。


イオク「おのれ死に損ない!このイオク・クジャンの裁きを受けろ!」
昭弘「その名前…お前がぁぁぁッ!!」


イオク「わ…私はこんな所で…あーっ!」

グシオンにトドメを刺すべく駆けつけたイオクですが、しかしカッコ良く名乗りを上げたばかりに激昂した昭弘の最後の反撃を喰らってしまいます。グシオンの必殺ペンチでグシャリと潰されてしまうイオク様。正直あっけなさすぎる最期です。


ジュリエッタ「無駄な足掻きだ!こんな無意味な戦いにどんな大義があるというのだ!」
三日月「大義?何それ?無意味?そうだな俺には意味なんてない。けど…」

バルバトスの最期の相手はジュリエッタ操るジュリア。全身ボロボロになっても戦い続ける『悪魔』の姿にジュリエッタは恐怖します。


ジュリエッタ「今ここにアリアンロッド艦隊司令ラスタル・エリオンの威光の下に悪魔は討ち取られた!」


そして全てを成し遂げ、次に繋いだことを確信して逝く三日月。


戦い勝ったのではなく、ただ勝ちを拾っただけのジュリエッタはバルバトスの首級を上げ、高らかに偽りの勝利を宣言するのでした――

終末と再生


あれから時が流れ、GHはラスタルが掌握。かつての戦いは『マクギリス・ファリド事件』と呼ばれる様になり、GHは大きく組織改革――火星は自治独立を勝ち取り火星連合が立ち上がります。


火星連合の首班となったクーデリアは地球はアーブラウにてGHのラスタルとヒューマンデブリ禁止条約の締結を行います。

GHとしてもヒューマンデブリの存在こそが、阿頼耶識システムが非合法に使われ続ける温床となっている現実――それを何としても阻止したいところだったのでしょう。


クーデリア「実は私にはかつてヒューマンデブリだった家族がいました。彼…いや彼等はその境遇と真っ正面から戦いそして散っていきました。私はただ彼等に恥じないように生きていたいだけなのです」

ラスタルと対面しているにも関わらず鉄華団マークを意匠化したピアスを嵌めているクーデリア。内心はどう思っているのかは分かりませんが表向きは礼節と寛容さを示し、大人の対応をしています。

ジュリエッタの反応はピアスの存在かユージンのこと(鉄華団の生き残り)に気付いたというところでしょうか。


戦いに生き残ったガエリオ。いきなり下半身不随になってますが、マクギリスと対峙した時は普通に立っていましたよね(笑)

アインシステムの使い過ぎで三日月同様『持って行かれてしまった』のでしょうか。それにしてもなんだか2人、良い感じです。


そしてGHと結託してオルガ暗殺の立役者となったノブリスはライドによって射殺されてしまいます。その銃はかつて三日月がオルガに託したもの――偽りの平和は怒りによって破壊される。この世界に再び暗雲が立ちこめるのでしょうか。


一時の平和を得た火星。その平穏を象徴するのはアトラとその息子暁(アカツキ)、そしてクーデリアの一家。


オルガと三日月が切り拓いて託した『笑って暮らせる世界』。鉄華団は戦火の記憶と共に失われてしまいましたが、生き残った団員達が創る未来がどの様なものになるのか――


命を賭けてオルガの切り拓いた道を導いた三日月と昭弘。その戦いに大義はありませんでしたが彼らにとっては戦うことそのものが生きる糧だった以上、GHと最後まで理解し合えない、相容れなかったのも仕方のないことだったのかもしれません。そもそも大義を掲げて戦っていませんしね。

偽りの勝利で誤魔化した世界の歪みは新たなテロリストを生み出し、彼らの怒りは次の負の連鎖へと繋がるのでしょうか。そういった意味では大団円とは程遠い終幕を迎えた鉄オルですが、ガンダムブランドを冠しているタイトルであれば今後も外伝やメディアミックス展開も有り得ますから、これはこれで先の展開が楽しみです。


三日月の物語はここで終わりましたが鉄オルの舞台で新たな物語が展開する…かもしれませんしね。鉄華団の意思を継ぐ者の登場とか。

さて今回で機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズも最終回。長々とレビューにお付き合い下さり、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!

(ごとうあさゆき)

49話感想

鉄血のオルフェンズ/49話感想 純粋に生きた男マクギリス野望に死す――鉄華団最期の戦いは最後まで生きるための戦い!


ギャラルホルンによる鉄華団掃討作戦。その開始の時が刻々と迫る中、マクギリスの脱出に便乗して包囲網を突破、無事アドモス商会に辿り着いたオルガやクーデリア一行。なんとかアーブラウの蒔苗先生とコンタクトを取り、アジーら新生タービンズの助力を得たことで火星脱出計画に一筋の光明を見出します。

しかし鉄華団を包む悪意の牙は予想外の場所からオルガを襲い――それでも前に進むことを諦めない少年達が戦う機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十九話『マクギリス・ファリド』のレビューです。

48話感想

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鉄華団最期の日


オルガの死――それはノブリスの配下が独断専行で行った行動でした。その事実が伝えられ、オルガの仇討ちに逸る鉄華団の面々。困惑する鉄華団幹部の面々ですが、そこに三日月からの召集命令が伝えられます。


三日月「俺の…オルガの命令の邪魔をする奴はどこの誰でも全力で潰す。どこの誰でもだ。分かった? なら…死ぬまで生きて命令を果たせ」

バルバトスから演説を行う三日月。それはオルガの遺志を継ぎ、前に進むこと――生き残る道をまさかの三日月が皆に示します。

「生きて、目的地に辿り着いて、バカ笑いをする」ために。


一方その頃宇宙に上がったマクギリスは旧革命軍と合流。存命者全員を退艦させ、ハーフビーク級戦艦を唯一人操りラスタル討伐に向かいます。


火星の鉄華団本部では作戦時刻となりGHの総攻撃が始まります。圧倒的な物量で攻めて来るGH軍に対し、鉄華団は脱出する時間稼ぎのために防衛のモビルスーツ隊が出撃。あまりの戦力差に苦戦を強いられます。


ガンダムのTVシリーズでラストが地上戦で終わるパターンは極めて珍しいですね。Gガンダムでもラストは宇宙戦でしたし。

局地戦を舞台にしたOVAでは珍しくありませんが、そういった意味ではやはり鉄オルは『戦争』をテーマにしているのではなく、局地戦――紛争がテーマだったんでしょうね。


ハッシュ「まだ…まだだ…俺は決めたんだ.…ビルスの代わりになるって…あの人に追いつくって…なのにこんな所で終われねぇ!」

ラフタの形見でもある辟邪に乗り込み戦ったハッシュですが、地上戦のデータ不足から性能が発揮されずGH軍の猛攻により致命傷を負ってしまいます。


ハッシュ『三日月さん…行ってください…ここは俺の持ち場です…いつか…ぜってぇ追いつくんで止まんないで…先行って…』
三日月「…分かった。ここはお前に任す。頼んだぞハッシュ」

通信の様子から全てを悟った三日月は振り返る事無く前へと進みます。三日月の返答に小さく笑みを漏らすハッシュ。多くの犠牲を出しながら、戦いは激化の一途を辿ります――


そしてその頃宇宙でもマクギリスがラスタルに最後の決戦を挑んでいました。

ハーフビークを囮に独りバエルで特攻をかけるマクギリス。その行く手をガエリオ操るキマリスヴィダールが立ち塞がります。


ガエリオ「お前の目には俺は見えない。お前には俺の言葉は届かない――俺を見ろ!!」

新旧2機のガンダムフレームの激突。互いを潰し合うその戦いはラスタル乗艦のハーフビーク級艦内にまでもつれ込みます。


マクギリス「まだだ…後少しだ…」

ラスタルを仕留めることに最期の命の炎を燃やすマクギリス。その進む先にはやはりあの男の姿が…!


ガエリオ「まだ死ぬな。俺を見ろマクギリス!見ろ!お前が殺した男だ。そしてお前を殺した男だ!」


マクギリス「ガエリオ…お前は俺にとっ…」
ガエリオ「言うな!お前が言おうとしている言葉が俺の想像通りなら…言えば俺は…許してしまうかもしれない!」

しかし既にマクギリスが事切れていることに気付き、ガエリオは大粒の涙を流すのでした。


ラスタル「そうか。ではそろそろ幕を下ろすとするか」

そしてマクギリスの死を知ったラスタルは最後の命令を下されます。果たして鉄華団の運命は――?

マクギリス、その野望の果てに


トド「では旦那。ご武運を」

今回ラスタルに独り戦いを挑み、その野望の果てに散ったマクギリス。

バエルとキマリスの激突やマクギリスとガエリオの最終決着など、見処は非常に満載でしたが全くのノープランで最後まで正面から戦いを挑むというのは正直意外でした。


ある意味彼は純粋過ぎたのかもしれません。そしてアグニカ・カイエルとガンダムバエルの伝説(もしかすると後世の後付?)を、あるいはGHの理念を信じ過ぎていたのか。もしかすると疑似阿頼耶識の施術を受けたことで(本人が自覚出来ない)認識に何らかの影響を受けてしまったのかもしれませんが。


どちらにせよバエルを入手後は最後まで、正々堂々、節を曲げることはありませんでした。ジュリエッタ曰くの勝つためならどんな手段でも厭わない、『汚い大人』になり切れなかった――ピュアなまま、己の理想に殉じて逝った、そう描きたかったのでしょうか。


ただ個人的にはマクギリスにはもっと理想を実現するためにあらゆる手を尽くす、陰謀にも手を染め策を弄する、目的のためなら知古や己さえも犠牲にするようなもう少し計算高いキャラクターであって欲しかったですね。少なくとも1期ではその片鱗がありましたから。


また今回ここに至ってトドが再登場し、最後までマクギリスに付き従っていたこともかなり意外でした。モンターク商会の専務とはいえ、早々と見切りをつけ、会社の金を持ち出して逃げているものとばかり(笑)

生存フラグの立った今後の彼の行方もちょっとだけ気になる処ですね。

次回、完結…?


終末迫る火星決戦。果たして鉄華団の脱出作戦は成功するのか? 火星に降下するジュリエッタの乗機や、ラスタル言うところの「例の部隊」が気になります。またマクギリスを手に掛け生き残ってしまったガエリオの今後の行動は…? またイオクに汚名返上のチャンスはまだ残されているのでしょうか?


二人「三日月…?」

いよいよ鉄オルも次回で最終回。果たして残り30分でどう纏めるのか非常に楽しみです。

誰が戦場に散り、そして誰が生き残り、鉄華団の真実を語り継ぐのか。色々気になるところもありますが、一番注目したいポイントは『黒い大人』の代表格であるラスタルとノブリスの2人の今後です。このまま放置、生存するのか…あるいは大ドンデン返しが来る?

(ごとうあさゆき)

48話感想

鉄血のオルフェンズ/48話感想 まさかのオルガ死す!? ギャラルホルン大攻勢を目前に鉄華団は決死の脱出


アリアンロッド艦隊との戦いに敗れた革命派と鉄華団は火星圏に撤退、再起を図ります。しかし既にラスタルの手は遠く火星圏にまで及び、マクギリスは全ての権力を奪われ、鉄華団の周辺にもまたその影響が及んでいました。

ギャラルホルンの総攻撃が迫る中、鉄華団が生き抜く道を模索する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十八話『約束』のレビューです。

47話感想

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火星決戦~終わりの始まり


鉄華団火星本部を包囲するギャラルホルン(GH)の地上軍。それは火星のマスコミを呼び、衆人環視の下でGHの大義を示そうとするラスタルの采配でした。


一方何とか生存の道を模索するオルガ。そのためにはなんとしてもアーブラウ代表の蒔苗東護ノ介とコンタクトを取らなければなりません。


雪之丞「確かここの地下には厄祭戦時代の古い送電ケーブルが通っていたはずだ。そのトンネルが生きてりゃクリュセ方面に出られっかもしれねぇ」

通信も途絶され周囲は完全にGH軍に取り囲まれた状況。そこで発案されたのは基地の地下深くを走る通信ケーブルの連絡通路。そこを使って脱出する策です。

しかしやはり蒔苗先生とはなんとしても先行して渡りを付ける必要があります。たとえ鉄華団を捨て基地の脱出に成功したとしても、いずれ先がどん詰まりになってしまうのは明白ですから。


オルガはマクギリスに連絡通路を使った脱出を打診。マクギリスは単独でバエルを駆り包囲網を突破すると言い出します。そしてそれを囮にすれば少数ならクリュセ市のアドモス商会に向かうことも可能だとも。


マクギリス「それを君達が利用しようとしまいと一切関知はしない。君達の作戦は私にとっても利用価値がある。君達がここに残ると見せかけることでラスタル・エリオンをおびき寄せることができる。私は君達を利用してラスタルを討つのだ」

マクギリスにはまだ腹案がありそうです。というかこの状況で「ラスタルを討つ」とまで言い切っていますが果たして…? 包囲網を抜けて脱出するのに『もぬけの殻になった鉄華団を利用させて貰う』とは一体どの様な策を考えているのでしょうか。


そして出撃するガンダムバエル。ラスタルから交戦命令の下りていない包囲網部隊は動けませんが、そんな中で前線部隊指揮官のイオク・クジャンが独り行動を開始します。


指揮官「クジャン公、何を!?」
イオク「すまん指揮官殿。しかし流さねばならぬ血があるのなら…!!」

自ら囮となり、マクギリスに先制攻撃させて反撃の口実を得ようとするイオク。この時点でラスタルの命令に背いてますけどね(笑)


マクギリス「私は今機嫌が悪くてな。少々八つ当たりにつきあってもらおう」

脱出するオルガ組の囮となるべく行動するマクギリス。しかし包囲網を抜けたとして、どこに向かうつもりなのでしょうか。

狼の群れと一匹狼、それぞれの戦い


マクギリス「ここまでのようだな。さらばだ鉄華団」

鉄華団を飛び出し、独り行動を開始するマクギリス。その際に当ってマクギリスは鉄華団の中でもただ一人、三日月・オーガスにだけ声を掛けています。


マクギリス「三日月・オーガス。私の下に来ないか?」
三日月「なんで?」
マクギリス「そうだな…分かっている」

結局三日月には断られ、オルガの邪魔が入ったこともあって諦めていますが、「君の戦いを美しいと思った」と言っている点といい、『力』に対する憧れ――執着みたいなものが感じ取れます。

その後「さらばだ鉄華団」と基地を後にしていますが、果たして本当に未練は無かったのか?気になるところです。


一方、バエルの奮闘を囮に無事アドモス商会に辿り着いたオルガとクーデリア達一行。

さっそく蒔苗先生の元に連絡を取ります。


蒔苗『ただし正式な手続きはこちらに来てもらわんとできんぞ。急いでくれよ。お前らのことが心配で仕事が手につかん奴がおってな。わしの仕事も滞って困る』
タカキ『ちょっと先生そんなことは…』
チャド「その声、まさか!?」
ライド「タカキ!?」
タカキ『えっ、ライド?』

蒔苗とのコンタクトで何とか活路を見出す鉄華団。問題は地球への移動方法ですが、それもアジーからのメールで目処が立ちます。


アジー《状況はニュースで見た。もし私らが力になれることがあるなら火星のテイワズの事務所を訪ねてくれ。積み荷に交ぜてどこへだって運んでやる》

鉄華団に政治生命を救われ、チャドの活躍でテロから直接の命を救って貰った蒔苗。そしてその下で働く元団員のタカキ。鉄華団と一緒に生死を共にし、名瀬とアミダとラフタの仇を取って貰ったタービンズのアジー。そして密かにそれを支援するマクマード……全てを失うこの状況に至って、これまでの鉄華団が築いてきた絆が一つの形になります。

一筋の光明を見出し、そこに向かって走り出すオルガでしたが……

遺された者たちの戦い


アドモス商会を出たオルガ達に降りかかる突然の襲撃。オルガはライドを庇い、その身に銃撃を食らいます。


全身血まみれになりながらも起き上がり、なおも前に進もうとするオルガ。その姿に遺された者たちは声をかけることすら出来ません……


三日月「謝ったら許さない」
オルガ「(ああ…分かってる…俺は止まんねぇからよ。お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ! だからよ…止まるんじゃねぇぞ――)」

まさかの残り2話残してのオルガのリタイア。残された鉄華団のメンバーの未来がこれでまた未知数に…。

それにしても今回の襲撃は誰の手の者だったのでしょうか? GHの手の者にしてはラスタルの思惑からは外れていますし、装備や恰好も合いません。可能性があるとすればノブリス関係者か、別のマフィアかならず者、あるいはマクギリス関係…?

そして頼れるリーダーを失った鉄華団の運命は。彼らにどんな結末が訪れるのか。次回の展開、そしてラストバトルがどうなるのか非常に楽しみです。

(ごとうあさゆき)

47話感想

鉄血のオルフェンズ/47話感想 やっぱりミカはすげぇよ! 狭まる鉄華団包囲網と不遜なマクギリスの自信の謎!


戦線を離脱した鉄華団と革命軍は戦力の立て直しを図るべく火星圏へと撤退します。多くの後悔と悔恨を残しつつも、鉄華団の面々は気持ちの切り替えを図ります。

オルガもまた決意を固め、火星を舞台にいよいよ物語は最終幕を開ける機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十七話『生け贄』のレビューです。

46話感想

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ラスタルの鉄華団包囲網


新江「火星支部はあなたを受け入れることはしない。だが今までの恩もある。我々はあなたの行方を知らない。これから火星の地を踏むことも」


マクギリス「…感謝する」

ようやく火星に辿り着いたマクギリス一行ですが、ギャラルホルン火星支部長である新江から手のひらを返されます。しかしその行動は含みをもたせたものでした……


部下「よろしいのですか?ファリド公に恩情をかけるとなれば地球本部からの心象が…」
新江「あれは悪運の強い人間だ。これから情勢がどう変わるかは分からない。万が一ということもあるからな…」

温情ではなくあくまでも計算、政治的な判断でマクギリスを見逃す新江。この調子だと他にもサボタージュしてる部分や組織もありそうですね。中立派(?)には意外とラスタル派が抑える現ギャラルホルンが不安定な風にも見えているのかもしれません。新江の目にはどう状況が見えているのか、気になります。


火星本部へと帰還した鉄華団は事態の仕切り直しを図ろうとします。しかし鉄華団を取り囲む情勢はすっかり一変しており、金策すらままらない状況に。


マクギリス「命令? 我々は対等な立場で手を組んだはずだ」
オルガ「だったら今は対等じゃねぇな。あんたの持ってる金と物資があってある程度の勝算も見込めたからこそ俺らは命を張ってきた。だがあんたが俺らの力を当てにするってんなら俺らのやり方に従ってもらう」


マクギリス「ああ。それでいい。君達のやり方は私にとっても好ましいものだ。己の力だけを信じ敵となる対象にがむしゃらに立ち向かってゆく…」

個人的に調べることがあると鉄華団本部を出て行くマクギリス。果たしてその真意は?


アナウンサー『マクギリス・ファリドの行方は依然不明。しかし現在も鉄華団と呼ばれる武装集団と行動を共にしている模様です。一時は革命の雄と謳われた鉄華団ですが、その実はマクギリス・ファリド元准将の指示の下……』

マスコミを使ってプロパガンダを行い、鉄華団を犯罪組織扱いするラスタル。奸計に容赦がありません。


このことで鉄華団と関係の深かった周囲の人物にも苦境が訪れます。寄宿学校に通うクッキーやクラッカー、そしてクーデリアのアドモス商会にも……

鉄華団の家族を守るため、苦渋の決断をするオルガ。己のポリシーを歪めてもラスタルに直談判、命乞いをするのですが……


ラスタル「生け贄が必要なのだ。ギャラルホルンの権威は一度は地に落ちた。それを復活させ世間に蔓延る犯罪への抑止力を見せつけるにはマクギリス1人を処理しただけでは最早足りない」


ラスタル『マクギリスと共に圧倒的な武力をもって世間を騒がせた悪魔の組織鉄華団。我がアリアンロッド艦隊が君達を屠ることで宇宙の秩序は保たれる』
オルガ「待ってくれ! 世間に見せつけるなら鉄華団の団長である俺の命だけでいいだろ!」

完全に交渉の芽を摘むラスタル。完全勝利一歩手前のラスタルとしては当然の行動かもしれませんが…果たしてこの発言が吉と出るか凶と出るか。まだまだ予断を許しません。


デクスターとメリビットら後方事務員コンビの活躍でなんとかギリギリの金策に成功する鉄華団。わずかですが希望が見えてきます。


しかし喜びも束の間。鉄華団火星本部の周囲をモビルスーツが取り囲み電波遮断が行われていることが発覚します――果たしてオルガ達は無事鉄華団という組織を捨て、個人IDを書き換える脱出計画を遂行することが出来るのでしょうか?

やっぱりミカがすげえ!


Pixiv くらりん様

今回火星に戻ってきた鉄華団。オルガと接見し近況を報告したクーデリアは早速アトラや三日月と再会しますが、そこでまさかの、驚きの急展開が待ち受けていました。


三日月「クーデリアは育てるの上手いね」
クーデリア「あっ、そんな…あれは見様見真似で…」
三日月「俺の子供も育ててくれる?」
クーデリア「えっ?ええ…それは…えっ? こ、こ…こど…」
三日月「クーデリアなら安心だ」


クーデリア「こどもって…子供?」
三日月「アトラ一人だと不安だと思うし」
クーデリア「ええっ!?」

まさかの子作りしちゃった宣言にクーデリアも、そして視聴者もびっくりです。というか「さすがはミカだぜ」としか言い様がありません(笑)


アトラ「だったら!クーデリアさんも作りましょう!一緒に三日月の赤ちゃん!ふふん!」
クーデリア「はいぃ?」


三日月「クーデリアも欲しいの?」
クーデリア「えっ!?」
アトラ「欲しいよ! ねっ、クーデリアさん!」

そしてまた恒例のアトラ爆弾発言です(笑)アトラ含めた三日月との関係性では毎度クーデリアはアトラの発言に流される印象ですけどね。


クーデリア「なんて不器用な人たち…」

生きるための『約束』を結ぶ3人。この誓いがどの様な未来を築くのか今から楽しみです。

余裕のマクギリス――その真意やいかに?


マクギリス「フッ…」

鉄華団の火星本部基地を取り囲むように出現したモビルスーツの大群。果たしてこの部隊は敵か味方か? しかしこんな状況に陥ってもまだまだ不可解過ぎる程の余裕を見せるマクギリス。根拠無くただヤケになっている風には見えません。

前回今回と静かなインターミッションで様々なフラグを建設した訳ですが、気になるのはやはりマクギリスの不可解なまでの言動です。バエルを手に入れるまでは様々な奸計を用いてきたにも関わらず、入手後はまるで人が変わったくらい正々堂々と正面から戦っています。むしろラスタルの奸計が汚く後ろ暗く見えるくらいです。(もちろん指揮官として、戦略的には正しい行動なのですが)

果たして何か目的があってわざとそうしているのか――それとも単に行き当たりばったりの行動なのか?鉄オルもいよいよ残り3話、どのような展開が待ち受けているのか目が離せません!

▲なお、お台場にある等身大ガンダムでは解体工事が進行中なのですが…まさかのラストシューティング状態に!?秋の等身大ユニコーンも楽しみですね。

(ごとうあさゆき)

46話感想

鉄血のオルフェンズ/46話感想 献身の塊を見せるジュリエッタ! 迷いの吹っ切れたオルガの覚悟と共に戦場は火星へ


アリアンロッド艦隊のダインスレイヴ一斉掃射によって壊滅的な打撃を被った革命軍。起死回生を狙ったシノ操るガンダムフラウロスですが、命を張った策もジュリエッタの献身によって阻まれてしまいます。

三日月の怒りが炸裂し、失意と絶望が鉄華団を支配する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十六話『誰が為』のレビューです。

45話感想

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頂上決戦~第1ラウンド閉幕


ダインスレイヴの一撃が外れ、特攻の末大破するガンダムフラウロス。万策を使い果たした鉄華団は戦場からの離脱を余儀なくされます。


一方マクギリスのバエルとガエリオ操るキマリスヴィダールの戦いも熾烈を極めます。


ガエリオ「お前の信じる『力』で、お前を殺した時、俺達はようやく分かり合えるだろう!」


マクギリス「…ぐっ!アルミリア…全く…困った女だ」

アルミリアから受けた傷が元で動きが止まるバエル。その一瞬の隙を逃さないガエリオ。覚悟を決めるマクギリス。ですが――


石動「准将ォォォォッ――!!」

ヴィダールとバエルの間に割って入るヘルムヴィーゲ・リンカー。文字通り身を張ってバエルを庇った石動はマクギリスに撤退を促します。


石動「例え…流血の先だとしても…准将の下でなら夢を見ることが出来た…ギャラルホルンに所属していても、私のような後ろ盾のないコロニー出身者は明日の夢も見られない…ここはそういう世界だ。生まれながらボードウィンの名を持つ貴方には…分かるまい…」

マクギリスに対し心からの忠誠を示し息絶える石動。そんな石動に「済まない」と礼の言葉を投げかけるマクギリス。ちょっと意外でしたが利害関係ゆえの共闘ではなく、両者共に強い信頼関係を構築していたことが明らかに。


ガエリオ「ヤツが君に見せた夢はまやかしだと…俺も一度はヤツの理想に夢を見た。もう醒めてしまった過去の夢だ」

「教えてくれた者がいる」とはアインのことを指しているのでしょうが、正直ガエリオが石動の言葉を本当に理解しているとは思えません。というかマクギリスが心からギャラルホルンの改革を考えていたとは思えないフシがありますね。

遅ればせながら悪魔ようやく本気になる


今回の戦闘で大きな功労を上げたジュリエッタ操るジュリアですが、いよいよ本気を出した三日月の前に文字通り蹂躙されることに。


ジュリエッタ「ラスタル様の剣になれなくとも!ラスタル様の盾になり!ラスタル様を守ることが出来れば…たとえ命尽きようと私の勝利にな…ぐっ!」


三日月「だからさ…ごちゃごちゃ煩いよ」


シノの最期を見て、アリアンロッド旗艦を潰そうとするバルバトス――それを必死で足止めしようと図るボロボロのジュリア。

その姿は華麗な騎士といった様相はなく、地を這い泥を啜ってでも任務を果たそうとする献身の塊そのものでした。


撤退する鉄華団に合流するため戦域を離脱するバルバトス。トドメこそ刺されませんでしたが、ジュリアは完膚無きまでに大破。ジュリエッタも相当なダメージを負ってしまいます。


地球圏から月までの移動には相当時間がかかりますが、果たしてジュリエッタは再起出来るのでしょうか?

もし出来ないと、火星圏での最終戦ではヴィダールが1機でバエル・バルバトスを相手する羽目に…?

戦場のインターバル


ヤマギ「泣き言ですか?」
オルガ「ヤマギ…」
ヤマギ「みんな、あんたの言葉を信じて死んでいったんだ。なのにあんたがそんな腑抜けててどうするんですか!」

死んでいった仲間――家族の姿を見て思わず愚痴をこぼすオルガ。そんなオルガの姿に最愛のシノを失ったヤマギが激高、思わず強い言葉をぶつけてしまいます。


しかしそれは逆にオルガの心にようやく一筋の覚悟の火を灯します。これまでオルガはずっとマクギリスと組んだことを逡巡していましたからね。


オルガ「ずっとそうなんだよな…仲間を間違った場所に連れてきちまったんじゃないか、そんな迷いは思い上がりだ」


オルガ「お前の全部を俺にくれ」
三日月「ん? とっくに渡してるよ」


オルガ「…ああ、そうだな」

三日月にお前の全部をくれと覚悟を告げるオルガと、喜んで手を差し伸べる三日月。覚醒バルバトス、3度目を迎えれば三日月はどうなるか分からない――それでもやる。その覚悟を決めたのでしょう。

最後の舞台、火星へ


マクギリスと鉄華団の残存艦隊はギャラルホルンの監視網から逃れる裏ルートを使って火星圏へ。そこで戦力立て直しを画策するマクギリスでしたが、ラスタルの行動は思いの他早いものでした。


新江「あなたこそご自身の立場がお分かりになっていない。ギャラルホルン内における貴方の地位は全て剥奪されているのです。マクギリス・ファリド…元准将」

マクギリスの全権を剥奪し、火星部隊をも掌握したラスタル。果たしてマクギリスにこの状況を覆す策はあるのでしょうか。

気になるのはバエル入手後、マクギリスの行動があからさまに『正々堂々過ぎる』という点です。これまでのマッキーならもっと奸計を用いても良さそうなものですが、まるで敢えて正面激突を行っているようにすら思えます。

もしかするとマクギリスの真の目的はギャラルホルンの内部改革などではなく、ずっとその先――ギャラルホルンの存在しない世界を作ることなのかもしれません。革命軍に対するアリアンロッド艦隊の行い、仕打ちを見てもし世界中の不満分子の民衆が蜂起したら…マクギリス・ファリドが歴史の表舞台から消え、そこにモンタークなる新たな指導者が現れたら…?

兎にも角にもいよいよラストスパートの鉄オル最終章。果たしてどういった結末を迎えるのか――次回が楽しみです!

(ごとうあさゆき)

45話感想

鉄血のオルフェンズ/45話感想 シノ散る!? 鉄華団、魂の一撃を阻んだのは女戦士の意地とプライド!


アグニカの魂を宿すガンダムバエルを手に入れたマクギリス、しかし事態は紆余曲折の末、結局マクギリスはセブンスターズの残り2家門の助力を得られることは叶わず、革命派は独力でラスタル率いるアリアンロッド艦隊との戦いに臨むことになります。

そしてマクギリスに協力する鉄華団もまたその戦いに加わることに――いよいよ最後の戦いが幕を開ける機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十五話『これが最後なら』のレビューです。

44話感想

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最後の戦い


最前線で気張る鉄華団。しかし戦局は圧倒的に不利――倍以上の戦力を有するアリアンロッド艦隊の攻勢の前に苦戦が続きます。


アリアンロッド艦隊は練度の低い革命軍を分断、精鋭のジュリエッタ隊に鉄華団を抑える命令を下します。


ラスタル「モビルアーマーを倒したあの機体の強さは直に見たお前が一番分かっているはず。だが、その上で敢えて頼みたい…バルバトスを止めろ!」

最も危険な敵――バルバトスを足止めせよと、ほとんど死んでこいという命令と同義語ですが、ジュリエッタはプライドを捨て、バルバトスを足止めすることだけを集中、見事に三日月と互角の戦いを繰り広げます。

バルバトスの足止めが可能かどうかがこの作戦の成否を左右する――逆に言えばバルバトスの突破力で一発逆転を図られたら詰んでしまう。ラスタルにもそれが分かっていたのでしょう。


激闘の宇宙。ボロボロにされながらもバルバトスに食らいつくジュリア。見事ラスタルの命令に応えてみせます。


一方石動率いる別働隊が苦戦する革命軍の援護に駆けつけたところでアリアンロッド軍は謎の撤退行動を開始。追撃命令を出す革命軍ですが…?


突然革命軍MSがダインスレイヴを発射。たったの一撃で大量のアリアンロッド軍MS部隊を撃墜します。


ラスタル「こちらにも被害がなければ色々とカドが立つのでな…」


マクギリス「…ダインスレイヴだと!?」
オペレーター「我が軍の機体から発射された模様です」
マクギリス「ラスタルめ。青年将校の中に間者を紛れ込ませたか…」


大量のダインスレイヴMS部隊を擁するアリアンロッド艦隊。連続でダインスレイヴを斉射して、革命軍を文字通り蹂躙します。

正直『どこが禁忌兵器…?』とちょっと首を傾げたくなる程いの大量投入。ギャラルホルンの倉庫にはよほど大量の槍(砲弾)が保管されてたのでしょうか。

マクギリスの誤算


今回革命軍の総大将として戦いに望んだマクギリスですが、想像以上にバエルの効果が薄く、兵力が思ったより集まらず、いきなり出鼻を挫かれる結果に。

おまけに革命軍は練度不足でやる気はあっても弱兵状態、しかも戦術的に効果的な策も無く、特にこれといった搦手や仕込みも無く、ただ単に正面対決を挑むといった、一見無策ぶりが目立ちます。


あまつさえ、今回は密偵によってダインスレイヴを友軍が使用したという既成事実を作られ、ラスタル軍からダインスレイヴの大量掃射を喰らう有様です。まぁもし弾頭というか、槍が月に保管されていたと言うならチェックや監視のしようもありませんが…もう少しダインスレイヴ使用の可能性を警戒していても良かったのではないでしょうか。決起後は少々行動の粗と迂闊さが目立ちます。

バエル入手までしか考えておらず、その後の行動が全て後手後手――というよりはほとんど行き当たりばったりで無策に近い感じなのがなんとも。あるいはこの状況も実は計画通りだったりするんですかね…?


マクギリス「革命は終わっていない。諸君らの気高い理想はけして絶やしてはならない! アグニカ・カイエルの意思は常に我々と共にある!ギャラルホルンの真理はここだ! 皆、バエルの下へ集え!

今回マクギリスが行なった戦略的行動は、バエルの剣を掲げて革命軍の士気を鼓舞したことくらいですし。次回ではこれまでの低評価を弾き飛ばす決定的なアクションを起こして欲しいところです。

ラスタルの無自覚な邪悪


今回の話ではギャラルホルンの腐敗の体現者であるラスタルもいよいよ本領を発揮。

革命軍に潜入させていた密偵にワザとダインスレイヴを撃たせ、「禁忌兵器を撃たれたから禁忌兵器で反撃!」と凄まじいマッチポンプぶりを発揮しています。


しかも密偵はその後なぜか撃たれて死亡。ヘルメットのバイザーにヒビが入っている様子ですから、とても自殺した風には見えません。投降後射殺というより別の密偵の手で口封じに殺された風に見えます。


またジュリエッタにはバルバトスの足止めを依頼していますが、「当てにしているぞ」が本心かどうかは正直微妙。

味方には優しい人物との評判があるラスタル氏ですが、意外に部下を捨て駒にしていますし(今回もダインスレイヴの初撃にわざと友軍MS部隊を捨て駒化してますし)、親友ですら自分の目的のために捨て駒にする徹底ぶりです。

ぶっちゃけ熱血正義感満載のガエリオがそこまで心酔する人かな?とさえ思えます。まぁ悪(マクギリス)を倒すためならより強力な悪(ラスタル)の力が必要なのだ、と敢えて飲み込んでいる可能性もありますが。


多分、自らの保身のためなら、最悪イオクやガエリオも平気で切り捨てるタイプでしょうラスタル様って。もちろんそれなりに悲しんではくれるんでしょうけど。あと想定外の事態には意外と弱そうです。今後窮地に陥った時に本当の人となりが判明するのかもしれません。

果たして鉄華団の運命やいかに…?


▲敵陣突破作戦が成功し、一見上手く行ったかに見えたフラウロスのダインスレイヴ攻撃――しかしとっさにジュリアが投げた剣がまさかの命中、射線軸がブレるという痛恨のアクシデント!これは敵ながらジュリエッタを褒めるべきでしょうね。


劣勢を覆す乾坤一擲の特攻作戦――フラウロスによるダインスレイヴ攻撃を外してしまい、シノとフラウロスを失う鉄華団。果たしてこの劣勢を挽回する策がマクギリスに残されているのでしょうか。


メタ的な話をすれば、4月の第1週が鉄オルの最終回なので、あと5話残っている計算になります。それに鉄オルは4話で1区切りの構成で話が進んでいますので、恐らく次回で何らか一段落つくのではないかと推測されるのですが……

正直アリアンロッド決戦編ではマッキー氏、全く良いところがありませんので、ここいらでひとつ、出来る男ぶりを発揮して欲しいところですね!

(ごとうあさゆき)

44話感想

鉄血のオルフェンズ/44話感想 マクギリスの大誤算で鉄華団は無謀な戦いの渦中に飛び込む!? 吹き荒れる愛の嵐!


決起したギャラルホルンの青年将校達反セブンスターズ派。それを裏で操るマクギリスは制圧されたギャラルホルン地球本部地下のバエル宮殿の扉を開き、遂にガンダムバエルを手に入れます。

ヴィダール――仮面を外したガエリオとの邂逅。そして宣戦布告。かつて友であった二人はそれぞれ己の信念に従い、今まさに対峙する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十四話『魂を手にした男』のレビューです。

43話感想

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時代のうねりが鉄華団を飲み込んでいく


クーデターに対しラスタル・エリオン率いるアリアンロッド艦隊は全部隊を集結、決戦準備を図ります。それに対するマクギリス麾下の艦隊規模は鉄華団を含めてもアリアンロッド艦隊の半数以下という状態です。


この劣勢を逆転すべく、バエルの名の下にギャラルホルンの残存兵力を掌中に収めようとするマクギリスでしたが……


しかし状況はマクギリスの思惑通りに運ばず、セブンスターズの残り2つの家門、バクラザン家とファルク家は動こうとしません。マクギリスに協力もしない代わりにラスタルにも加勢しない――つまり勝った方の尻馬に乗るというオトナの政治を謀ったということです。

銃口で脅かされる状態にも関わらず、なかなかの胆力ではありますけどね。


マクギリスの嫌う『政治ショー』でありながら、それを敢えて甘んじて受け入れるマクギリス。自身の行いに瑕疵があるのを後ろめたいと思っているのでしょうか。それともバエルにこの劣勢を撥ね退ける何か隠された『力』があるのでしょうか…?

マクギリス~その誤算と仕込み


今回残り2つの家門の想定外の行動により、麾下の部下と鉄華団だけしか戦力召集出来なかったマクギリス。

しかし元々戦力を当てにしていた素振りは敢えて見せていません。鉄華団をリザーバーとして確保していたのもその一つ。オルガにもそう強気で接するマクギリスですが……


オルガ「多少の被害?その多少の被害の中にゃ、俺らの家族一人一人がいるんだ。十把一絡げにすんじゃねぇ!」

マクギリスの不用意な一言にブチ切れ一発本気の拳を叩き込むオルガ。しかし逆にその行為を好印象と感じたのか、マクギリスは不敵な笑みを浮かべます。果たしてこの後、『腹を割って』話し合いが出来たのでしょうか?気になるところです。


イオク「申し訳ございませんでした!」
ラスタル「お前は愚かな当主だ」
イオク「返す言葉もございません…」

イオクを持ち上げ、これまでのギャラルホルンが築いてきた歴史こそが臣下の忠義の源泉であると得々と語るラスタル。


ラスタル「マクギリスは結局ギャラルホルンの伝説に頼った。しかし伝説と歴史は似て非なるもの。ギャラルホルンは確かにアグニカ・カイエルから始まった。だがその歴史はアグニカ不在の中で作られたものだ。周囲との調和、共和…個ではなく組織であるからこそ、成り立つもの。歴史を尊ぶなら、むしろヤツはアグニ化を否定すべきだったのだ」

ギャラルホルン、いいえ、セブンスターズの特権階級が紡いできた歴史――ラスタルはマクギリスがそれを最も否定し、ブチ壊したいのだということにまだ気付いていない様子です。もしくは『ギャラルホルンの一員であるマクギリスだから、いくらなんでもそこまではしないだろう』と、敢えて考えない様にしているのかもしれません。

マクギリスが望んでいるのは表向きこそ『腐敗したギャラルホルンの改革』ですが、実際はギャラルホルンがアグニカ不在で造ったこの世界、歴史の全否定なのですから。


謹慎も解かれ、戦列に復帰するイオク様。果たしてこの疫病神――敵にすると無能、味方にするとさらに無能になる、ステを幸運に全振りしたトリックスターの存在が今後の戦いにどう影響するのか…実に気になるところです。

それぞれの愛の形。寄り添う形


Pixiv うはな様

今回は戦争の準備が着々と進行する裏でマクギリスxアルミリア、アトラx三日月xクーデリア、雪之丞xメリビットといった恋人達(?)、それぞれの愛の形が描かれる構成でした。


兄ガエリオが生きていて、マクギリスに騙されていたことを知ったアルミリアは短剣の切っ先をマクギリスに向けるものの、やはりそれでもマクギリスを愛していることに気付き、自害を図ります。


マクギリス「アルミリア…君がたとえ死を願っても、私は君を死なせることはできない」
アルミリア「えっ…」

それを自ら傷を負ってでも止めるマクギリス。それは果たして友との『約束』だからでしょうか。それとも実は本心なのでしょうか。


クーデリアに背中を押されたこともあり、一歩関係を近づけるアトラと三日月。


クーデリア「(愛しています…三日月を。三日月だけじゃない、アトラさんを、鉄華団のみんなを…私の家族を…)」

そして遠く火星の地では三日月達の無事を願うクーデリアの姿がありました。

小さな個々人の想いを飲み込んで、怒涛の渦となる戦火の宇宙。果たして、その先に待っている未来はどんな形をしているのでしょうか。

『最後の戦い』――始まる!


ついに偽装が外され、『ガンダムキマリスヴィダール』として真の姿を現すヴィダール。やはり背中のエイハブリアクターは固有周波数を誤魔化すためのダミーでした。

厄祭戦後のギャラルホルンの旗機であったキマリスと厄祭戦時の旗機でありギャラルホルン創設の象徴であるバエル――ガエリオとマクギリス。ギャラルホルンの歴史を守る者と、ギャラルホルンを破壊し新たな秩序の構築を望む者――共に歩んだ親友は、どこまでも対照的な2人として対決する構造に描かれています。


そのため今回のクーデター編では鉄華団はやや蚊帳の外な空気になっている感が強いのも仕方ありません。マクギリスが運転するバスに相乗りしている形ですしね。

果たしてこれが本当に『最後の戦い』になるのか、またこの戦いの果てに何が起こるのか――次回はいよいよ決戦開始。激烈なモビルスーツ戦が楽しみです!

(ごとうあさゆき)

43話感想

鉄血のオルフェンズ/43話感想 マクギリスの野望、ヴィダールの正体、そしてギャラルホルンの闇が遂に明らかに!?


ジャスレイ軍を文字通り叩き潰し、宇宙と火星における全てのしがらみにケリをつけた鉄華団は未来を掴むため地球に向けて旅立ちます。

一方その地球ではギャラルホルンの行く末を案じる革命派が立ち上がり――いよいよ物語が最終フェイズに突入する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十三話『たどりついた真意』のレビューです。

42話感想

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力を求めて動き出す若者たち


ギャラルホルン地球本部施設が青年将校達のクーデターにより制圧される一方、宇宙ではラスタル麾下のアリアンロッド艦隊が集結を始めます。


その真っ只中、本部地下施設へと向かうマクギリスの姿がありました。彼の狙いは本部の地下――バエル宮殿に封印されたガンダムフレーム『バエル』。


かつてギャラルホルンを作った男、アグニカ・カイエルが乗り込んでいたとされるガンダムフレームの1番機です。

そしてついに封じられていた扉が300年ぶりに開く――しかしそこに天井を突き破って現れたのはヴィダールでした!


ヴィダール「やはり…ここに来たか」


ついにその仮面を脱ぎ捨て正体を現すヴィダール――いえ、そこにいたのは死んだと思われていたガエリオ・ボードウィンでした。


ガエリオ「バエルに乗れ」
マクギリス「てっきり止めるのかと思っていたが…俺がこれを手に入れることの意味。分かっているんだろう? それとも一度は死んだ身、何も失うものは持たないと?」

マクギリスの真意を理解し、その上で己の信念と理想を叶えるためにマクギリスとの正面からの対決を望むガエリオ。

しかしそこに鉄華団――バルバトスが乱入します!


強化改造されたバルバトスルプスレクス相手に劣勢のヴィダール。ついにガエリオは禁忌のシステム――阿頼耶識タイプEを発動します。


三日月「今の動き…知ってるヤツだ」

覚醒したアインヴィダールは覚醒バルバトス並の超高機性能を発揮。得意の蹴りを放ちます。見覚えのある蹴りに強敵の臭いを嗅ぎ分ける三日月もさすがです。なおアインが逆にガエリオ(の体)を動かしている状態なので、恐らくコクピット内のGはとんでもない状態になっているのではないでしょうか。


バルバトスと互角の戦いを繰り広げる覚醒ヴィダール。そしてついにマクギリスはバエルに搭乗、起動に成功します。


ギャラルホルンの象徴であるガンダム・バエルを手に入れたマクギリス。錦の御旗を手に入れたマクギリスの次の行動は…!?

マクギリス――もう一人のオルフェンの野望


Pixiv 月色火焔様

今回の話は徹頭徹尾マクギリスとガエリオのこれまでとこれからが描かれた回でした。

以前からウワサされていたマッキーの過去も遂に全貌が明らかに。やはりもう一人の孤児《オルフェン》説は当たっていましたね。


オルガや三日月の幼い頃と同様な孤児時代を過ごしてきた少年マクギリス。様々な苦難の時代を経て、自らの力で自他共にファリド家当主として認められるまでに成長した訳ですが、その心中の『力』への渇望は留まることを知りません。

その最終目的は力の究極点――『バエル』。ギャラルホルンの象徴であるガンダムフレームを手に入れること。あるいはバエルそのものに何か秘密の機能があるのでしょうか。


バエルに搭乗するため上半身を脱いだマクギリス。その背には阿頼耶識に似たプラグが…?

かつてのグレイスアインの研究を応用したものだそうですが、となるとヴィダールと同じ阿頼耶識タイプEかそれに類する人機一体化した人間とコンタクトするシステムなのでしょうか。であるとするなら、バエルの内部には一体誰が『搭載』されているのか…?

ギャラルホルンの闇


今回ギャラルホルンの旗機であるガンダムバエルが登場したことで、ギャラルホルンが潜在的に抱えている闇が明らかになりました。

ギャラルホルンを作った男という伝記が残されているにも関わらず、なぜセブンスターズの家名にカイエルの名がないのか。アグニカ・カイエルは戦中、そして戦後一体どうなってしまったのか。そしてなぜギャラルホルンは阿頼耶識を禁忌のシステムとして封印したのか。


マクギリス「300年だ…もう休暇は十分に楽しんだだろうアグニカ・カイエル。さぁ目覚めの時だ」

ギャラルホルン本部地下に隠匿されていたバエル。そしてマクギリスはまるでバエルをアグニカ自身の様に扱います。いえ、バエルこそが間違いなくアグニカ本人なのでしょう。

三日月の半身がバルバトスに囚われている様に、そしてアインの脳がヴィダールの一部として組み込まれている様に、アグニカもまたバエルと一つになっている可能性が高そうです。


そうなのであれば、かつてのグレイスアインや阿頼耶識タイプEの様な阿頼耶識をベースとするシステム技術がギャラルホルン側に残されている件も理解出来ます。阿頼耶識システムとその性能をフルに引き出せるMSさえあれば、人は圧倒的な戦闘力を手にすることが出来る――それは戦後のギャラルホルンにとって非常に都合の悪い事態になる違いありません。

もしかすると厄祭戦でMAを倒し戦功を稼いだというセブンスターズの序列そのものが実は……なぜなら当時の(真の)ガンダムフレームのパイロット達、本当の英雄達は全員ガンダムと一体化していたのかもしれません……


その不都合な真実を闇に葬り、セブンスターズは自分たちの栄華をその上に築いていたのかもしれませんね。

マクギリス対ガエリオ


仮面を脱ぎ捨て、立ちはだかることでガエリオは互角の気持ちでマクギリスに対抗します。しかしマクギリスの仮面――モンタークとしての存在と真の目的は未だに誰にも悟られていません。しかし気になるのはマクギリスが手にしようとしているアグニカの魂。果たして本当に彼はマクギリスの味方となりうるのでしょうか…? セブンスターズが歴史の闇に封じ込めていたものの正体が気になります。

バエルとアグニカが舞台上に上がったことでますます混迷の度合いを深める鉄オル世界。この先、鉄華団が迎える『あの日』が一体どういうものになるのか、その行方がますます気になります!

(ごとうあさゆき)

42話感想

鉄血のオルフェンズ/42話感想 さぁケジメの時間だ。ジャスレイよ念仏は唱えたか?墓前に捧げる華の準備は?


無惨な死を遂げたラフタ――その一件を切っ掛けに怒りを爆発させる鉄華団の面々。オルガもまた鉄華団と遺された名瀬の兄貴の大切な家族を守るべくテイワズと袂を分かつ覚悟を固めます。

怒りの炎が宇宙を焦がす機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十二話『落とし前』のレビューです。

41話感想

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燃える怒りの鉄華団


開幕早々既に劣勢のジャスレイ軍。圧倒的な資金力に物を言わせて傭兵を掻き集めたものの、凄腕精鋭集団鉄華団の前に敗色濃厚、為す術がありません。


MAハシュマルを狩り、分捕った戦利品をパーツとして再利用。装備と装甲を大幅に強化した新生悪魔――文字通り生まれ変わったバルバトスルプスレクスの初陣です。

まさに『獣の王』の異名通り、圧倒的な戦闘力と機動性でジャスレイ軍を蹂躙して往きます。


フラウロス、グシオン、ランドマンロディ、獅電、そしてラフタの形見分けである辟邪――寡兵ながらも圧倒的な戦闘力と優れた連携でジャスレイ軍を徹底的に追い詰めます。


対するジャスレイ側は百里百錬、ランドマンロディと旧世代機が主力。獅電ですらない傭兵の寄せ集め――烏合の衆ということは、ジャスレイ一派は元々武闘派ではなかったということでしょうね。


チンピラA「やばいぜ叔父貴…奴ら皆殺しにする気だ…」
チンピラB「命あっての物種だ。ここは詫びを入れてでも…」
ジャスレイ「たわけたことぬかすんじゃねぇ!ガキに頭なんざ下げ…」

5割以上の損耗を出し、もはや戦線は完全に崩壊。頼みのイオク・クジャン――ギャラルホルン艦隊は一向に姿を現しません。

仕方なくマクマードにとりなしてもらおうと連絡を取るのですが……


マクマード「おいおい。仕向けたのはてめぇだろ? 分かってんだぜ。鉄華団をやったあとは俺も用済み。全部の責任をおっかぶせてギャラルホルンに俺を売るつもりだってことはな」
ジャスレイ「《な…なんのことだかさっぱりだぜおやじ…》」
マクマード「ああ、それとな。クジャン家の御曹子は来ねぇぞ」

既にマクマードはラスタルとの裏取引を完了していました。

情報がマクマード側に漏れたのはマクギリスのルートでしょうか。それともラスタル側から直に接触を?ともあれイオクお坊ちゃんは助けには来てくれません。まさに味方を潰すことに関しては超天才、無邪気な悪意の塊。まさに死神です(笑)


オルガ「《よう。調子はどうだ?ジャスレイ》」
ジャスレイ「くっ!ガ…いやオルガ・イツカ。お前らの力はよ~く分かった。でどうよ?ここらで手打ちといかねぇか?」

『ガキ』に頭を下げるのは嫌だと喚いていたジャスレイですが、しかし現実に目の前に死が迫っては他に選択はありません。ジャスレイは手打ちにするようオルガに話を持ちかけますが……

「復讐するは我にあり」悪魔これに報いん


オルガ「俺はお前が不様に命乞いする姿を見たかっただけだ。まあ…これっぽっちも面白くなかったが」

無慈悲で感情が全くこもっていないオルガの台詞。そしてバルバトスが遂に『黄金のジャスレイ号』まで辿り着きます。


三日月「どうすればいい?オルガ」


オルガ「…潰せ」

オルガの一言でバルバトスのメイスが容赦なく黄金のジャスレイ号の艦橋を叩き潰します――


昭弘「昌弘…アストン…ラフタ…すまない。生まれ変わってまた出会ったら、その時に…詫びさせてくれ」

戦いのさなか祈りにも似た昭弘の独白。仇討ちが終わっても残ったのはやり場のない怒りと悲しみのみ、そしてただ虚無な感情だけ……後ろ楯を失った少年兵達は自らの意思で新たな戦場を目指すのでした。

反セブンスターズ。革命派立つ!


革命派「我々はついに立ち上がった。革命の時が来たのだ同志達よ!」

そしていよいよ時局は最終局面に向けて動き始めます。鉄華団とジャスレイの抗争と前後して地球ではセブンスターズの支配体制に反旗を翻すギャラルホルンの若手改革一派が遂に決起。

ラスタルやイオクのこれまでの暗躍を世間に暴露し、世論を引き込む政治カードとして利用します。


放送は地球圏だけでなく火星にも届いてます。恐らくマクギリスの手配によって全宇宙に放送・配信されているのでしょう。

いくら七星側が強大な権力を持っているとはいえ、現体制を快く思わない、不満を持っている現場の人間も多いはず。民衆だけでなく、革命派に流れるギャラルホルン兵も増大しそうです。UC世界のエゥーゴ対ティターンズみたいな武力抗争の感じになっていくのでしょうか。


ヴィダール「これがお前の答えなのか?マクギリス・ファリド。ならば私は……」

革命派の背後にいるマクギリスの真意を図るヴィダール。いよいよ動き始めたマクギリスの計画。そしてギャラルホルンの改革――果たしてその先に訪れる世界とは…?

鉄華団はどこへ向かう?《あの日》への道


クーデリア「私の大切な人も鉄華団にいるのに…私も鉄華団の家族だったはずなのに……」

マクギリスの操る革命に参加するため、最悪の場合を想定して火星への影響を最小限に留めるべく、敢えてアドモス商会や桜ファームと縁を断ち切る鉄華団。メリビットは愛する人と鉄華団の子供達への大人の責務としてテイワズを辞め、鉄華団の征く道を共に行く覚悟をクーデリアに告げます。

一人蚊帳の外に置かれた状況に涙するクーデリア。しかし彼女の双肩には火星の未来が託されている以上、オルガとしても巻き込む訳にはいきません。果たして三日月とクーデリアの道が再び重なる日が来るのでしょうか。風雲急を告げる怒涛の展開。次回が気になるところです!

(ごとうあさゆき)

41話感想

鉄血のオルフェンズ/41話感想 まさかのラフタ死亡に阿鼻叫喚!?仁義なきガンダムの本領発揮にあきひろ憤怒の仁王化!


Pixiv Spring Rain様

一人の男と一人の女が家族を守るために散って逝った。美しい番(つがい)の愛――しかしそれは残された者にとっては重い鉄の十字架。激しい怒りと悲しみに苛まれるタービンズと鉄華団。しかし時代のうねり、人の欲望は留まることを知りません。


暴走する欲望が凶刃となってテイワズ自身を切り刻み始める機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十一話『人として当たり前の』のレビューです。

40話感想

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追悼名瀬アミ。素晴らしき兄貴と姐さん


マクマードの計らいによって歳星にて名瀬の葬儀がつつましく執り行われることになりました。もちろん鉄華団も全面協力を惜しみません。

しかしジャスレイは抗争を煽るべく、さらなる手を打とうとしていました……


ジャスレイ「おお~! ちゃんと届いてるじゃないの。結構結構!」


チンピラA「あぁん? どうも臭ぇと思ったら宇宙ネズミご一行様か」
チンピラB「尊敬する兄貴の最後だ。しっかり見届けてやれよ」
チンピラA「まっ、あの汚ねぇ長髪の一本も残っちゃいねぇみたいだがな」

まさに仁義なき戦いといったチンピラ臭を醸し出す台詞の数々。ここに来てまた一段と任侠度がアップしてきました。


タービンズの生き残りはその後マクマードの保護の下、再び業務を再開することに。

アジー・ラフタ・エーコらが中心となっているところを見ると、やはりエーコは名瀬の娘ということなのでしょうか。年齢や経験からもっと上の人材がいてもおかしくないと思うのですが。もしそうだとすると、娘を直々に前線に送り込んだ訳ですから、名瀬はよほど鉄華団(オルガ)のことを買っていた。という証ですね。


アジー「ラフタ。あんたは行ってもいいんだよ」
ラフタ「えっ?どこに?」
アジー「鉄華団に」

新たな組織では武装護衛部隊(モビルスーツ隊)はアウトソーシングという話となり、MSパイロットとしてのラフタ・アジーはお役御免に。アジーはラフタに鉄華団入りを薦めます。

それは姐さん――アミダが残した最後の遺言みたいなものでした。

ラフタ――その想いと奪われた未来


名瀬の葬式もバルバトスの修理も終わり火星に引き上げる鉄華団。自分の想いを確認するため、ラフタは昭弘を飲みに誘います。朴念仁の昭弘はそんなラフタの気持ちに気づかず「じゃあ仲間も誘ってくる」と言っちゃう始末。


シノ「バカじゃねぇの!? お前2人きりで行ってこいよ!女心が分かってねぇな!」
昭弘「ああ?なぜ2人で?」
ユージン「そこにはよ…金で買えない愛があるかもしれねぇだろうが…」

純情乙女と鈍感男に気を使い、2人っきりの場を用意するシノとユージン。実に気の良い仲間、家族ですね(笑)


かつて鉄華団の皆と飲みに行ったお洒落なバーで飲む昭弘とラフタ。2人は己の境遇…過去や今のことを共に語り、そしてそれぞれタービンズや鉄華団への想いを再確認します。


ラフタ「私ねここに残るよ。マクマードさんはうちらを守ってくれるって言うけど…頼ってばかりもいられないし」


ラフタ「ぎゅ~っ!」

約束通り昭弘を万感の想いを込めて抱きしめるラフタ。初恋の想いと家族への思いを秤にかけ、家族を守ることを決めた彼女の「さよなら」の一言がとてつもなく重いです。


数日後、買い出しに出掛けるラフタとアジー。アジーが追加の買い物に出掛けている間にラフタはぬいぐるみ屋を覗き見します。


ラフタ「目つき悪っ。なんか似てるかも…」


次の瞬間――ラフタを襲う凶弾。

頭部に3斉射、崩れ倒れる身体に向けて3斉射追い打ちと、まさにプロの犯行です。


銃声と悲鳴に慌てて駆けつけたアジーが見たもの、それは冷たくなって血の海に横たわるラフタの変わり果てた姿でした。

声にならない絶叫を上げるアジー。このシーンと悲鳴の絶望感漂う演技はオルフェンズ史に残る1シーンになるでしょうね。

歴代ガンダムの第41話と比べてみた


物語もいよいよ終盤。激動する時代の中でもがき苦しむ若者たち――ラフタル派との対峙はこれまでマクギリスとの契約だったのが明確な敵として認識され、テイワズ内紛からの決別が決定的に。今回の41話はまさにドラマの『転』にふさわしいものとなりました。

ところでこれまでの歴代ガンダムシリーズと比較して見ると、

※●は主要キャラで死者が出る話

●1st 「光る宇宙」…アムロがララァを誤って殺害
○Z 「目覚め」……レコアがガスでコロニー大虐殺。ロザミア別離
●ZZ 「ラサラの命」タイガーバウム編モンドの彼女ラサラ死亡
○V 「父のつくった戦場」ウッソ父登場。天使の光輪攻略前哨戦
○G 「バトルロイヤル(略)」ランタオ島決勝戦スタート
○W 「バルジ攻防戦」地球軍対ホワイトファング戦スタート
○∀ 「戦いの決断」アグリッパのディアナ裏切り
●SEED 「ゆれる世界」三隻同盟結成、ラクス父暗殺される
○SEED-D「リフレイン」総集編
○00 「悲劇への序章」軌道EVで占拠テロ発生
○AGE「華麗なフラム」キオ編ルナベース奪還作戦アセムvsゼハート
●鉄血 「人として(略)」名瀬の葬式。ラフタ暗殺

※XとGレコは番組が終了しているので割愛。

やはり終盤なので物語の重要なターニングポイントになる回が多いですね。

オルガの決断、怒りの鉄華団


ラフタ暗殺に逸る鉄華団の面々。中でも昭弘の怒りはもう頂点。まさに憤怒の仁王像と化しています。


悩んだ末、オルガは全てにケジメと落とし前をつけるべくジャスレイと戦うことを決意します。それは鉄華団の家族や、兄貴が遺したタービンズという家族を守るため――しかしそれは同時にテイワズからの離反も意味することでもありました。

名瀬の兄貴がいない今、相談出来る相手がマクギリスしかいないというのもオルガにとっては(視聴者の心理としても)辛いところですね。


三日月「どのくらいやればいいの?」

オルガの思いに気を使う三日月に対し、己の決意と覚悟を伝えるオルガ。次回はいよいよジャスレイ軍と鉄華団の総力戦となりそうです。
鉄華団を宇宙ネズミと侮っているジャスレイですが、果たして期待通りイオク様はジャスレイに援軍してくれるのでしょうか。(丁度ラスタルから釘刺されてましたけど)

ジャスレイが集めに集めたヘイトに対しどう落とし前をつけてくれるのか。いよいよ動き出したマクギリス派の目的は? そして今後の鉄華団とテイワズの関係はどうなるのか――次回の展開が非常に楽しみです!

(ごとうあさゆき)

40話感想