カテゴリー別アーカイブ: 小林さんちのメイドラゴン

小林さんちのメイドラゴン/水龍エルマはスイーツが美味しくて仕方がない 厳格さと防御を司る作中随一のいじられドラゴン

トールはどちらかといえば、これぞドラゴン!という史実に捉われないSFの古典的なドラゴンの姿をしていますが、小林さんちのドラゴンたちは基本的に、伝承のドラゴンに近い容姿とエピソードを持っています。

ドラゴンと言えば忘れてはならないのが水のドラゴン、もとい、リヴァイアサンですよね。リヴァイアサンは、8話で遅れて登場してきたエルマがベースとなっています。


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調和を司る小林さんちの防御勢


エルマは着崩した着物を着ていて、お尻から尾びれ、手には三叉の槍を持っています。もちろんベースはリヴァイアサン(レヴィアタン)ならぬ神の創りし最強の水棲生物。尾びれが特徴的なだけにモチーフとしているドラゴンが一番分かりやすいキャラですね。(+麒麟と見てみる興味深い記事もあった。)

でもよくみたら額から生えている“ぐにゃぐにゃ”の角も印象的。トールやルコアのように左右の側頭部から伸びている亜人キャラ、コスプレではお馴染みの角ではないため、エルマには常に誰よりも亜人の生々しさがつきまといます。


リヴァイアサンを端とする、OPでもちら見せされている白い水龍であるエルマの力の程は、トールと互角です。ただしそれは両者が戦った場合。


トールは空を高速で移動できたり、時空間移動などもできますが、エルマは飛行能力は得意というほどではないし、時空間移動もできません。が、エルマは結界を張ることが出来たり、水を操ることができ、その辺りで役割がはっきりしてもいます。(ちなみにエルマ曰く、「強さは同格だが、生まれが違う」。この“生まれ”の解釈には色々と考えが及ぶ。)

異端の調和勢として

一時期、エルマは人間たちから巫女として信仰されていました。目的は「食べ物が美味しいから」。

トールとエルマは混沌勢と調和勢に組していながら個人で動いているお互いの変わりドラゴンっぷりに興味を示しました。そうして長年二人は共に過ごすことになるのですが、結局喧嘩して道を分かちました。


▲ 5巻 この辺りのエピソードは個人的にもっと見たい。2期をやるならドラゴンたちの過去をメインに掘り下げてほしい。

トールが「火を吐く」なら、エルマは「水を操る」。トールが破壊をするなら、エルマはその破壊から街を守る。小林さんが仲が良いと言えば二人でハモって否定する、水と火の相対関係のままに二人はいわゆる犬猿の仲という間柄にあります。

一番まともに現代を謳歌するドラゴン


神話のドラゴン、もとい極めて神に近い存在なのに人間社会(現代日本)を誰よりエンジョイしているのは、コミケで本まで出してしまった根暗ドラゴンのファフニールですが、エルマも実は負けていません。

といっても楽しみ方、方向が少し違っていて、エルマはこれまでのドラゴンと同じようにトールの周辺で暮らし始めるのですが、まさかの社会人として働きます。もちろん一人暮らし。オフィスレディ。


▲ EDを見ていると、ルコアにつきまとうわずかな憂いとは裏腹のエンジョイっぷりも相当な気がしてくる。(笑)

しかも、小林さんの会社に入ってきて、パソコンの起動も分からないほどド素人だったのからやがてコーダーとして、プログラマーとして小林さんから認められるほどの腕前に。(その能力分けて。)働いて稼ぐのは常識人らしいエルマの処世術というか、暮らし方ですが、稼いだお金の多くは食べ物、特にスイーツに費やしているグルメなドラゴンでもあります。


▲ 最近はビルス様をはじめとして、美味しいものに弱い神様が本当に多い


また、公式のキャラ紹介で「ちょっと抜けているのが萌えポイントです」とクール&ドライな小林さんから珍しく萌えられているドラゴンでもあって。抜けているのその言葉のままに食べ物に釣られて条件反射で動いてしまう作中随一の便利キャラでもあり、水と油というにはちょっとエルマが可愛すぎるトールとエルマの犬猿な関係でもあります。(*´ω`)

小林さんちのメイドラゴン/トールが小林さんちにやってきた経緯 酔っ払いはやっぱり最強だった【ネタバレ】

巨大なドラゴンの姿そのままに突然やってきたトール。

どこにやってきたのかと言えば、現代ではありふれている建築物の一つ、マンションで。何をしにやってきたのかと言えば、そこの一室に部屋を借りている小林さんに会いにきたのであって。


といっても小林さんは覚えていなかったんですけどね(笑)。


ともあれ、トール側からしてみればOPで感動的に抱きつくくらいには、ちゃんとした会いに来た理由があるのでした。



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神話での戦いの日々

小林さんちに来る以前、トールは神話の世界に生きていました。神話の世界といっても、古代ローマ、北欧神話、アステカなど、そうした各国の神話、太古の物語が横に結びついた架空の世界がトールの生きてきた世界。(ついでにどうやら魔法もあったようです。)


▲ 時代背景そのものは神々が戦い、黄昏ていた時代であり、文明機器が投石器で通じるレベル


キリストを知るほどドラゴンらしく長い寿命を持つトールは、時には何百年も眠ることもありながら、起きれば寝首をかこうとする人間(神話の人々)と長い間戦い続け、その度に“終末龍”らしく世界を恐怖に陥れる日々を過ごしていました。


▲ 可愛くしたらこんな感じ。(笑)

見知らぬ土地で、一人で


そうして、トールは戦いの最中、ある神らしき人物から雷――大剣を投擲されます。(なぜかこの投擲主をジークフリートと考えていたけど、今思えばこれが雷神の方のトールなのかもしれないかとふと思う。というかまんま…w)


それは深々とトールの巨躯を貫きました。

トールはこの剣によって致命傷を負ってしまい、お馴染みの時空間転移の魔法的な能力を用いたんでしょうね、現代日本の裏山へと落ち延びてきます。

そんな素振りは見せてはいなかったけど、トールはこのまま死ぬことを半ば受け入れていました。見知らぬ土地でたった一人で死を迎えることは、切ないもの。それは言語を持たぬ動物たちですらも本能的に嫌がるほどに。「切ない」という言葉では決して形容できないほどに。

そして救世主(小林さん)が現れた

そして死の淵に立っていたトールは、デスマの疲れからのん兵衛になっていた小林さんと出会いました。


酔うと人が変わる小林さんはトール、もといドラゴンと対面してもその存在を信じるわけもなく。


▲ 4巻

夢と現実の区別がついていない例のとんでもテンションで、まさかのトールに深々と刺さった剣(神剣)を抜いてしまいます。

酔っ払い恐るべしの一言、マンガだからこその1シーンでもありますが(笑)、トールは真面目に抜けたのは「信仰心がなかったから」と言います。(幼女のサラリーマンも信仰心の無さを咎められていましたね。)

疲れたドラゴンと疲れた現代人


叫んでいた言葉はさておき大役を果たした小林さん。トールからしてみれば命を救ってくれた恩人、救世主です。


「…うちくる?」

曰く、母と父からは人間相手でも恩は返せな義理堅いトールですが、カンナの時といい、少しタラシな小林さんの責任感のないお誘い文句をきっかけに二人の異種間交友は始まります。


「トール、飛べる!?」


義理堅い、そして少しタラシ。それだけでも相性がよさそうですが、その異種間交友にはあまりにも大きな寿命の差の問題や、新たなドラゴンの闖入など、避けては通れない歪みが生じつつも、一人だった二人は“同じもの”を求めていくようになり、その交友を深めていきます。

小林さんちのメイドラゴン/翔太たち魔法使いの事情は結構大変だった やってきた「元の世界」とは?

「濃い」という言葉はこれまでの小林さん記事で何回か使ってきましたが、


「いい香り。ファーストフラッシュかな」
「さすがです」


▲ トールすねっすね

小林さんのビクトリア朝な紅茶談義、あねショタ要素、したかったカンナ、そしてファフニールと滝谷の切なくてリアルなMMOゲーマーエピソードなど、6話は特に小林さんちが実は内包しているその濃さがよく伝わる内容になっていました。


そこにはサブキャラな真ヶ土翔太(まがつち・しょうた)ももちろん含まれています。

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ナチュラルに加わった魔法使いキャラ

ベースがドラゴンということで日常系ファンタジーの位置にある小林さんちですが、実は魔法的な要素が1話からありました。


▲ トールが力を使用する際、魔法陣がよく出てくる

うん、あったんですよね。1話のトールはドラゴン的、生物的なインパクトが強かったからスルーしちゃう感じではあったんですけど。(笑)


そう考えると、初登場した真ヶ土翔太くんが魔法使いであったとしてもなんら違和感はなくなってきます。(そもそも神様がいるんだからというのはなしで…w)

翔太の魔法使いとしての力量


「(あれ?近くで儀式でもやってるのかな?…子供?ちょっと行ってみよう)」


同じく魔法陣を用いたルコア曰く、悪魔の召喚の儀式をしていた翔太。目的は使役ですが、根底には魔法使いとしての力の誇示がありました。(いわゆる子供の興味本位とは辛口トールの談。)


「あの魔法陣じゃ凶悪な悪魔がきて危ないかなーって思って僕が先に出て来ちゃったの」
「う、嘘だ。僕の魔力でドラゴンを呼べるはずが…」


そうして、翔太くんに関する会話から読み取れることは、

ルコアの力は元神(ケツァルコアトル)ドラゴンらしく悪魔なんて目じゃないこと
・一般的に力関係は「悪魔<ドラゴン」であること、それから
・翔太の魔法使いとしての実力が凶悪な悪魔を呼べるほどなのか、という点。


上の2点はともかく、翔太くんの魔法使いとしての力量は原作でも詳細には語られていないので、トールの言葉通りとも言えそうです。が、「僕の魔力でドラゴンを呼べるはずが」というからには悪魔を召喚できるほどの一般人よりは多い魔力は一応持っていることが読み取れもします。(アニメではあたふたしててかわいいですけど、原作ではもう少し魔法使いとしてのストイックな感があります。)


召喚だけなら、黒魔術的なトカゲのしっぽだの、鶏の血液だの、叫ぶ人参だのでいいんでしょうけど、使役するとなると少し(ファンタジー的な意味で)非現実的になってきます。悪魔は力至上主義ですからね。

現代に異世界転送されてきた一族

そして気になったのが、この部分。


「キミは魔法使いの家系らしいですが何で召喚の儀式を?」
「僕が一人前だと認めてほしくて。僕達魔法使いはこの世界で今は慎ましく暮らしているけどいつかは元の世界に戻るんだ」



「お父さんはその時の為にこの力を維持して受け継ぐ努力をずっとしてきた。だから僕も早く…」

“この世界”と“元の世界”がある。つまり、別の時間軸から転移してきたと翔太くんは話しています。しかもお父さんは元の世界に帰還することを望み、使命感を持っているようです。(写真からは割りと現実を謳歌してそうな人にも見えるので、翔太くんがお父さんの願いを叶えようとしているのかもしれませんけれど。)


▲ 使えるものでも時空間転移(通信も可能)、消滅した物を元通りにする、干渉操作(認識阻害)、分身など

小林さんちでは、今回のルコアの移動や、トールが小林さんに美味しいものを食べさせるため神話界の最高級の食材を持ってくるなどの主にギャグ系ではあるんですけど、空間転移系などの上級な魔法は割と使われています。普通にただ単純に、こちらとあちらの世界に過ぎないのかもしれませんが、そんな一種魔法使いでもあるトールたちはともあれ結構忠実な神話的な存在です。そうなると、翔太くんのお父さんないしは専務にしても案外神話に生きてきた人なのかもしれません。例えば、作風的にケルト神話辺りでマーリンやモルガンの子供とか末裔とか。

さらりと深かったりする小林さんちワールドなので、今後の物語での終末的な戦いで活躍してくれたらなぁとちょっと妄想してみます。


▲ 関係ないけどお母さん若すぎない?w

小林さんちのメイドラゴン/ゲーマー化していくファフニール ネトゲ廃人はゲームを通じて人情とか絆に焦がれていく

5話での小林さんとトールの後ろ姿な演出がそうでしたが、着々とハートフルな日常系アニメ成分を構築していっている小林さんちのメイドラゴン。


「ごちそうさまでした。…さて」


「今日は負けん」


「くそっ罠か」
「今何を隠したでやんす?」


それは今回の6話の後半パートで展開されていた、ファフニールと滝谷の同棲生活を描いた友情(?)回も同じことが言えました。


筆者のように、MMOに触れたことのある人にとっては忘れ難い、印象的な回となったかもしれませんね。(´◡`)(滝谷、昔の友達にに似てるや)


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ストイックな人たちの溜まり場


オンラインPCゲーム、特にMMORPGの黄金期は過ぎました。もちろん、ここ数年のスマホゲームの普及と人気によって。ですが、スマホゲームのように博打性がないこと、時間をかけさえすれば強くなれること、グラフィックの進化が凄まじいなどの理由からまだまだ根強い人気を誇っています。

スタミナ制度はないため、1日に何十時間もプレイする人はザラで、


「今日も徹夜でやんすか。それでは小生はこれで。おやすみでやんす、ファフニール殿」


「ファフニール殿、おはようでやんす」

“ファフくん”のように、徹夜でレベル上げや欲しいアイテムを集めるために狩っている人は珍しくありません。(狩場が空いてるから。)筆者もそうだった。(笑)


▲ リアルすぎる会話の内容 キャラのなりきり、名前でよくつけられる聖騎士やら那由多など、オンゲあるある…

ネトゲの闇と人情と


「ファフニール殿、一日何時間INしているでやんす?」
「ざっと21時間ほどだ」
「今何レベルでやんす」
「280だ。期間限定のイベントをやりつくりたので、今は暇だ」
「ネトゲ廃人まっしぐらでやんすねぇ」

▲ 廃人はドラゴンだったのか…(

そんなストイックな人、どちらかといえばゲーマー向けなオンゲですが、実情はチャットが楽しいからプレイしているという人も多くいました。現在もそうでしょうね。狩りながら(ゲームをしながら)喋るのは楽しいんですよね。対して、現在黄金期であるスマホゲームでは大した会話がありません。

「お手軽ゲーム」の弊害でチャットシステムがあまり機能していないこともあり、スマホゲーム内で交際に発展した、結婚した、なんて話はまず聞かない事例ですが(リアルでフレ登録して助けてあげて親しくなった、という話は聞いたことがあっても)、オンゲではオフ回の開催は日常的に聞くこと。


「チッ」


オンゲのキャラは「自分自身」である。というのはかつて何かで聞いた言葉ですが、そのチャットシステムにより、何気に人情味があるのがオンゲの世界です。


といっても大抵のプレイヤーたちの現実と言えば、ファフニールのように画面をじーっと見て、淡々とマウスを動かし、キーボードを打つだけのなんとも寂しい作業的な光景。

純粋にゲーマーだからプレイしているのか。リアルでは自信がないけど、ゲームの中なら普通に喋れるからプレイするのか。そしてまた、廃人に時々見られる徹底したスケジュール管理と効率的レベル上げを図っていくリアルでは社会的地位の高いプレイヤーたち。ネトゲゲーマーのそんな虚無と切なさは、ファフニールの暗く、ストイックすぎる性格がヲタクでSEな滝谷との生活でほんのり丸くなることに合わせて“珠玉の一編”として表現されていました。(梅雨で、カンナが梅雨が好きと言うのもよかった。)



小林さんちのメイドラゴン/博識翼竜ルコア(ケツァルコアトル)はお姉さん&最強格&色々と業も深い

原作の話を違和感なくつなぎ合わせた京アニオリジナルの引越しエピソードで、住処を新たにした小林さんとドラゴン2匹。


「初めまして。ルコアでいいよ」

1話で声のみで登場、3話の花見を断ることを口実にした集まり会でトールから誘われ、ルコアはその姿を初めて見せました。


「それだと完璧に痴女ですよ」
「えぇ!?」



▲ 胸がでかい。でかすぎるw

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博識で、歩くセクシャルハラスメント


ボーイッシュな格好をしている金髪ボインさんことケツァルコアトルことルコア。(トール曰く歩くセクシャルハラスメント)胸が大きく、目が線なので、腹黒or危険なキャラかと考えてみた人もいるのかもしれません。

ですが自称は「僕」で喋り方もふんわり気味。くわえて1話にしてトールが助言を求めて、身内内で伝わるニーズヘッグくんな例えを持ち出して説明できるほどには知性が高く、博識。初お目見えした3話にしても失敗談を暴露されて可愛らしく大慌てな面を見せた辺り、そっちの路線を考える方が難しいというもの。


「あの子には今までその普通がなかった。あの子だけじゃなくその仲間にも」

事実、トールたちドラゴンのことを思いやるお姉さんな発言がすぐにも出てきて、小林さんともすぐに打ち解けました。

とはいえ、オッドアイであること、ボーイッシュなのは分かるけど帽子まで被っていること。外人っぽいし、髪先にグラデーションが入っているところ。そして失敗談の近親相姦な中身もそうですし、人間サイドでは才川でしたがドラゴンでは随一の濃いキャラでもあります。(とりわけクール教信者氏の嗜好を詰め込んでいる、のかもしれません(笑)。)

実は最強格?


トールとファフニールを中心に決戦の言葉が出れば燃えるドラゴンたち。ルコアもまた一応?例に漏れません。


小林さんちはそういう物語ではないんですけど(笑)、ルコアは、魔法的な火力から多種多様な魔法を行使できるということで(それから主人公補正)一応最強格にあたるトールと、膂力で同格なドラゴンでもあります。ちなみにファフニールは腕が鈍っている理由で負けました。


結局その力を示した腕相撲では、トールのズルで負けてしまいましたが、それでもルコアは博識で、登場するドラゴンでは誰よりも常識人です。また記憶操作を一任している辺りからも魔法の多彩さが伺えもします。画の妙な張り切り具合もそうですし、どのドラゴンよりも強いという見方も十分できるドラゴンです。

名前が長くてかえって覚えやすい竜ベスト1位


▲ FF8のケツァコアトル

筆者は神話もゲームも好きですが、ゲームを端とした神話好きの例によって、ケツァルコアトルと聞くとまっさきにFF8の召喚獣を思い浮かべます。

ケツァルコアトルはワイバーンやバハムート、リヴァイアサンほどメジャーではないまでも、ゲーム界隈ではお馴染みのドラゴンですよね。特に名前の長さ。これがこの竜のアイデンティティ。(違う)


「『世界樹ね。ニーズヘッグ君の毒の牙でいくら汚染されても女神たちに浄化されるから樹は清潔な訳だけど…齧った所、どう感じる?』」
「あぁ…何か残ってそうな気がします。呪いとか」
「『そうだね。キミのいう子林さんもそれを気にしたんだよ』」

▲ 外見はリヴァイアサンや、ルコアも話したニーズヘッグくんのように蛇に近い「翼竜」

拝借されているのは、アステカ神話の農耕と文化を司る神様です。

ケツァルコアトルは豊穣神であり、神様の中では穏健派。アステカ神話では平和の神様とも言われ、人々に人身供犠をやめさせたというそれらしい逸話があります。ただしそれでケツァルコアトルは、人身供犠を好んでいたテスカトリポカというライバル神から恨みを買ってしまいました。祝いの席で呪いの酒を飲まされ、正気を失ったケツァルコアトル。


「SAKE?」(なんかそんなイントネーションだった)

テスカトリポカが寄こした美しい娼婦たちに紛れて妹と肉体関係を結んでしまい、ケツァルコアトルはアルテカの地から追放されるに至ります。その後は、「自分の宮殿を自ら焼き払い犠牲になった」「虹の彼方へ消えた」「金星に変わる」など、様々な逸話があります。

ルコアのトールが暴露した妹を犯したという逸話、酒を事前に調べるところ、世捨て人であるという設定は、ここからきています。もちろん小林さんちのドラゴンの中でも穏健派もとい傍観勢。


「ルコアさん昔酒が原因で神の座を追われたんです。同僚に呪いのかかった酒を飲まされて酔っぱらった勢いで妹を…」
「わーーー!言わないでよぉ!」


意図せず堕落した神のその後


神話をひも解いてみると、ルコアの露出度の高い外見は結構納得がいくところかもしれません。そのほどはドッジボールといい、OPといい、ネタにされている有様でもありますけど(笑)、


そのいわゆる堕落神ではありながらも堕落した(アステカ神話的には神だのに汚れたという意味)のは意図せぬ私怨、騙しうちからで、ルコアのどこか隙があるふんわりした雰囲気はそんなライバル神の私怨に気づかなかった性格が鈍感な部分であり、


▲ シルエットでないならドラゴン姿はファフニールと同じ邪竜寄り。(泣いてるように見えなくもない(´・ω・`)。

翔太とちょっと過激な姉ショタの関係にあるのも、ケツァルコアトルの神としては少し繊細で犠牲的である部分、平和を願い、人々から慕われた神様だけど不幸な末路を辿った経歴に照らし合わせると、ルコアのキャラ設定は色々とストレートだけどなるほどなぁと思わされるところでもあります。


小林さんちのメイドラゴン/5話はなにげに重要で小林さんちらしい回だった トールの恋愛感情は重いけど重くない


「この前の他にどんなものがあるんだ?」


「ホントに私のこと心配してくれてたんでしょうか」
▲ 小野大輔さんの“あくまで”ブレないローテンションボイスが心地いい

先日キャラの濃さでは才川リコを挙げたところですが、声優さんの演技方面では個人的にファフニール有力株です。


そういえば、気がついたら公式ツイッターがフォロワー3万人超えていたようです。

おめでとうごじゃります(´∀`)/


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バランスの取れた5話


今回の5話は色々詰まっていながらもまったりとした雰囲気でしたね~。

会話劇好きな身としては楽しむことができました。小ネタも満載でしたしね。主に才川リコ的な意味で(笑)


▲ 「なんだその壁ドン・・ww」ってここ笑った

そんな5話は、3つのエピソードに分かれていました。


1つ目がトールが小林さんの職場を見学するの話。
2つ目がファフニールの住む場所をトールが探してあげる話。
3つ目が、トールが超能力に憧れてハチャメチャコメディをする話。


▲ 原作では「フドーサン」

ぱっと見では新キャラもなく、それほど目立つ展開もない5話だったのですが、小林さん寄りの日常話があり、トールとファフニールドラゴン寄りの話もあり、そして従来のアニメなコメディ話で笑わせてくれるという、実はバランスが取れていた回でした。

そうして5話は、最終的に小林さん談義をする上ではなにげに重要な回にもなってくるかもしれません。


日常系でシリアス寄り

日常系やコメディ系に属する小林さんちですが、小林さんちのコメディの要素、日常系の要素は、従来のアニメの普通に人間が笑ったり騒いだりする種類のものではありません。ベースが人間じゃなく、ドラゴンですからね。


「(考えてみると私はトールのこと何も知らないんだな。知りたい、のかな)」

とはいえ、最近は割りと広まり始めてもいるそうした人間系コメディアニメと限りなく雰囲気が似ている人外日常系コメディアニメとも色合いが少し違っています。度合いというか、コメディや日常系にしては、少しシリアスめなところ。


どういう部分でシリアスなのかというと、小林さんとトールを中心に、自分たちのキャラの設定(生い立ち)について悩む描写が割りと頻繁にあるというところ。アニメでは「間」も結構とってくれていて、独白も多め。考えが多少「思索」なのも特徴ですね。

神話感に忠実


▲ 神話に生きていたドラゴンが現代人(小林さん)を真似ようとして腰痛を模倣した発想は秀逸

またトールは、ドラゴンであることに誇りを持ち、人間を見下しています。ただし、その絶大な力は小林さんのメイド論のもと、すぐにも躾けられました。


さらには今回のおかしな壁ドンなど、特にトールの内心はただただ小林さんに好かれるための百合的な感情にひたむきで、真面目です。(見ている分には面白いからちょっと不思議でもある。)

この辺りが、小林さんちのコメディ部分が従来の類似ジャンル作品よりもコメディが弱い理由でもあり。ドラゴンたちの出身である“あちら”の世界は北欧神話であり、古代ローマな世界でもあるんですが、そうかといってそれで作品のイメージを固めようともしていません。

トールと小林さんの恋愛は家族愛の部分も多々あるので、ジャンル的にラブコメとも言い難く、クール教信者氏的な不思議な魅力と言ってもいいのかもしれませんね。


「100年やそこらで、お前が愛着を持つ人間は死ぬのだぞ。だったら」

そうした小林さんちのメイドラゴンという一種普遍な作品が持つ、ドラゴン的なひたむきさ、真面目さを象徴しているのがファフニール。ドラゴンの中でも冗談抜きで“絶やしたい”感情を持っているファフニールは、今回の5話でトールを人間社会に慣れすぎている、戻ったとき人間を殺せるのかと問いました。なかなか物騒ですが、ファフニールは至極真面目です。


「私は平気ですよ。今この瞬間、ここにいるのを大事にすれば、それだけ悲しくもなるでしょう。だけど私は、その気持ちを…」


「後悔とは、呼ばないと思います」


「お前にそこまで言わせるほどの価値はあるのか」


「ありますよ。小林さんがいますからっ」

トールの笑顔、完全に物語終盤の笑顔です。ファフニールの問いかけにしてもやはり終盤でよく用いられる類の台詞です。でもまだ5話なんです。(なんか毎回言いそう。)


カンナの時もいい話になっていましたが、いくらか子供扱いをしている節がありました。ファフニールは大人です。ファフニールとのやり取りでのトールは、無理をしている感はなくても大股大振りの歩き方やBGMなど、そこはかとない寂しさがありました。大人で冗談の通じないファフニール相手なだけに、そこにはリアリティが生まれています。

つまり、トールの決意はそうそう揺るがない、というわけで、今回の5話は永住の決意表明的な重要な回になったと考えてみたわけでした。コメディ系というカテゴライズも今回辺りから多くの人のカテゴリーから外され、深イイ話とか、優しい世界とかが取って代わって使われそうです。とにもかくにも、よくよく見たら、“まだ5話だよ感”が絶妙なんだなぁと思いました。


「ふっ…。うちは質屋じゃないんだぜ」

▲ それでも話は何事もなく住みか探しとシュール笑いへと戻る。(笑)このフドーサン、絶やされなかったのぜっったいトールの笑顔のおかげだw

小林さんちのメイドラゴン/才川リコはいい子だけど、小学三年生にしては妙に煽りスキルが高かった

カンナは小学校に編入後まもなく友達ができたわけですが、


そのクラスメイトである才川リコの煽りスキルはかなり高いものでした。


「そのドッジボールで明日勝負してあげるわ!」

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小学三年生式女王様おでこ


「ちょっと!小林カンナさん!あなた、ちょっと目立ちすぎじゃない!」

一応、お嬢様&女王様キャラという立ち位置にある才川リコ。といっても、カンナには即デレました。


「目立ってるわ!もう可愛すぎて腹が立って抱きしめたいレベル!」

それはもう分かりやすいというレベルとかじゃなくて、口に出してしまうくらいのレベル。(これは新しい。)


カンナの可愛さが超級なのか、才川リコに早熟な“あっち”の才能があるのか。

どっちもあるんでしょうけど、どちらにしてもこの子、クラスメイトたちに「おだまりなさい!」とか言っても全然効力なくて、しっかり性格も把握されている辺り、小学三年生と言えばまだまだお人形で遊ぶ時期でもあるというところを素直に推したくなるところ。(凄まじい顔芸を見せても…ww)


「才川さんはずるいし汚いし、負けを認めないどうしようもない人なんだから」
▲ この台詞を言った手前の黒髪の子がなにげに一番怖い

加えておデコキャラでもありますが、別におデコ成分はなくても十分キャラ濃いよなぁ…感たっぷりなのは、原作でもバリバリ感じられるところでもあります。


「うぅううう!わたしごめんなさいそんなつもりじゃ!うう、わたしその、あなたと仲良くなりたくて」
「…不器用すぎんだろ」


まぁいい子ですよね。好きなキャラ。(*´∀`)不器用?だけどw


▲ おデコキャラの例によって、面倒見はいい

なんでこんなに煽りスキルが高い…w

でも凄まじかったのが、煽りスキル。


「悪いな。俺たちそんなに暇じゃないんだ」
「あら逃げるのかしら。才川さま直々に調教されるのが怖いの?このアメリカンゴリラ!」


この子、やり手です。


「そこの黒髪マザコン!あなた本当は大好きなママが居なくて怖いんでしょ?言えばいいのよ?ママたちゅけてー!って」
「このガキ…!」



「あーれー?子供相手にマジにならないんじゃなかったっけ~?ぷっこーどーもーねー」


「上等だ!!やってやるよ!!」

そりゃキレる…w手を出してカンナに止められるシーンも十分考えられる。(笑)何が驚くってこの子、男子たちに一度笑われてからは、発言に全く躊躇いがありませんでした。SF系列、異能持ちのキャラならまだしも、この子一応普通の子ですからね。


でも、この後本気で後悔して怖がって泣く、と。(笑)折角黒髪の子が擁護してくれたのに…wまぁ、始めに煽ったのは男子の方ではあるんですけどね。

ともあれ、ゴリラとかマザコンとかの単語のチョイス具合や、年齢不詳の相手の男子たちに声変わり時期の小6~中2辺りの声をあてているところなどから、製作陣の方で小学生感を意識してるのはうかがえます。(なにげに黒髪男子の方のフォローはリアルだと思う。)ちなみに一連の煽り劇は原作では至って普通です。


▲ そして動じないカンナと小林さん素敵

アニメでは、アニメ化に際して思ったより濃くなるキャラや、人気が出るキャラが必ず一人や二人いますが、個人的には小林さんちではこの子がその一人じゃないかと思ってます。うん、この子だよね。(主に濃い方の意味で。)

とりあえず、男子たち、乙。。(-人-;)


小林さんちのメイドラゴン/今時小学生ドラゴンのマジヤバイ純情な感情 カラフルな子供向け文房具には夢が詰まってる


▲ ( =A=) でかい三角定規懐かしいw

4話は、カンナが小学校に通う話でしたね。

小学生話と言えば、生態的な意味で(笑)ひたすらかわいい面を追及している話も多いのですが、ちょっぴり深い小林さんちのアニメでは、亜人アニメの例によって、それだけに終わっていませんでした。


「ズーン。かわいくない」


「キュートなのがいい」
「と、仰っていますが?」


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子供向け文房具のかわいさ


「おぉおおお」


「何コレ目がチカチカする」

小林さんも目がチカチカしていましたが(笑)子供向けの文房具って、なにげにマジヤバイですよね。

サンリオだったりディズニーだったり、はたまた流行のアニメだったり。キャラクターものも多くはあるんですが、色彩が豊かで、とにかく「かわいいものがいっぱい」です。それで可愛いだけかと思えば、ロケット鉛筆やバトル鉛筆、消しゴムのカスクリーナー、クルトガなど、アイデアも豊富で、大人目線で見てもあなどれないものが数多くあります。


子供よりも大人が熱中するのも少なくなく、ランドセルの値段の高さ含めて、自分の子供の小学生デビューもとい「文房具揃え」には思わず出費がかさんでしまうのも世の親たちの常。(小林さんも文房具で9500円、ランドセルの38000円で47500円もの出費。上履きとかも含めたら…w)


そんなカラフルな子供向け文房具を経た一般の文房具となると、一気に色彩感は薄れ、驚くほどひたむきに利便性が問われていくのですが、その完成度は欧米の人々が羨ましがるほどでもあり、日々利便性とシンプルなスタイリッシュさ、そして斬新さが追及されている、日本の文房具の実情でもあります。(アニメ界隈でも、文房具はグッズ化される筆頭でもあり、切っても切れない関係ですね。)


▲ 名前シールまでかわいい

小林さんちではその辺りの文房具界隈の実情が割としっかり描かれているなぁとおもいました。


「このドラゴンの口みたいな奴は?」


「こうやって使うの」
「拷問危惧ですね!?」

▲ ドラゴンの口、その発想はなかった。確かに似てる。(笑)

秩序意識を育てるということ

ふふっと笑える微笑ましさもふんだんに詰まっていたショピングモールでの文房具集めの話とは裏腹に、学校指定の寂れたお店に入ると、話は一転して深イイ話になります。


「いらっしゃい」


「小林さん、またこういう店だとカンナが拗ねますよ」


「ここは学校指定の店なの。だからしょうがない」

文房具の細かい指定はないので、カンナが目をキラキラさせたみたいに自由に色々と選べもするんですが、上履きや体操着などとなるとそうでもないんですよね。学校指定のお店となると一気に寂れる部分、懐かしいです。

そうして、小林さんのこういうのはみんな同じにしておかないと、という発言に対するトールの疑問から会話が進みます。


「差異をなくすためだよ。男子も女子も外国人も日本人も関係なくみんな一緒。それが大事」


「みんなと違うとどうなるんですか」
「排除される…こともある。ドラゴンにはそういうのないかもしれないけどね。人間は異物を好まないんだ。」



「愚かですね」


「うん、愚かだと思う。でもみんな怖いんだよ。普通と違うものって」

冒頭でも触れましたが、小学生の在りようを、彼らの子供らしい「かわいい」面や児童誘拐などの犯罪の面でクローズアップする話は多数あっても、なかなかその教育の実情を切り込んでいく深夜アニメは多くはありません。基本的につまんなくなるでしょうしね。

この会話の部分、トールは外国人、小林さんは日本人と見ることができます。


「…なんか分かります」


▲ 日本の教育課程を通さなかった場合、子供はどういう風に育つのか、それはトールがある意味代弁してる(“化け物”という極端な例ではあるのだけども)もう少し攻めてみると、トール=アニメ好きの外国人

もちろん切り込んでいくといっても、日本の教育はこうだからいけないのだ!とか声高に唱えるようなありがちでがさつなものではなく、きちんとつぶさに描いている、に過ぎないんですが、小林さんの貫かれるローテンション具合やハーモニカベースのBGMなどの日常系らしい雰囲気が、そういうアニメ的にはやらしい話にはしていません。


「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだけど、気を使わせた」

ただただしっとりと、深イイ話として紡がれています。演出もシンプルながらこだわりも見られるし、好きな人は好きな話でしょうね。

ちなみに小林さんは言及しませんでしたが、このみんな同じにする理由には、学校側の意見として、「その学校の生徒であることが一目で分かるように」ないしは「小学生であることが分かるように」という理由もあります。


「帰って明日の準備でもするか」
「おー」
「あっ ズルいです!私の手も握ってください」

小林さんちのメイドラゴン/ヲタドラ、ファフニールはネタキャラじゃない だがそれがいい

一般的なイメージとはちょっとかけ離れた、リアルな底辺システムエンジニアとして日々忙殺されていた小林さん。

元々の“ジト目”な性格もありそうだけど)そのストレスたるや、飲ん兵衛にさせることはもちろん、トールたちドラゴンの存在に不感症になるくらいには溜まっていて、逆にドラゴンたちからはそれが居心地の良さを与えるに至っています。

それはルコアと同時期にやってきた唯一のオスドラゴン、ファフニールの場合でも一応(?)同じことが言えました。


僕も見る(´・ω・`)ノ

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使用人だけど人間には尽くさない


中世的な、レンズの小さなメガネをしているファフニールは、見た目はトールと対を為すような男性使用人キャラ。


もちろん中身はドラゴン。始めはドラゴンというよりデーモンな姿で登場して、すぐさまトールに修正されました。


「だからァ!執事は初老派なの私はこんなの論外!」
「やめろ手元が狂う」

▲ トールが注文した人間の外見は、小林さんのメイドオタ見識では“こんなの”

トールやエルマ、ルコアと同程度の実力を持つ扱いをされているファフニールは、トールや他のドラゴンと同じく、人間のことはその精神の脆弱さの部分や、膂力ならびに魔法力などの力の弱さなどから嫌っています。


「〈殺せ。財を奪おうとする者全て殺せ。疑わしきは殺せ。呪いを込めて殺せ。末代まで不幸に―――〉」
笑わせてもらった1話のこれ。物言いは基本的に物騒(笑)

といっても、日常系らしく、実際に実行に至ったことはもちろんなく。また使用人らしいエピソードもなし。

小林さんからは(おそるおそる)引きこもりと揶揄されつつ、そのまま滝谷とゲーム暮らしに没頭する辺り、今後もファフニールが殺伐とした事件を起こすことはないんでしょうね。

宝に目がないファフニール


「こちらの世界は面倒なものだな。絶やしたくなる」

そんなファフニールの原型となっているのは、北欧神話系列の「ジークフリート」の物語(ニーベルングの歌)に出てくるファフニール(ファーブニル・ファフナー)。ファフニールは神話の中では珍しく名前のついたドラゴンであり、語感のかっこよさもあってか、ゲームやアニメの固有名詞でよく使われています。

宝物を守護するというドラゴンのモチーフともなっているファフニールのその実態は強欲なドラゴン。「宝物に目がないドラゴン」で、その程は父親を殺したり、弟を追放したほどでもあり、聡明で清廉なイメージも強いドラゴンにしては珍しい部類の私利私欲色の強いドラゴンでもあります。(毒を吐くため、邪龍寄りの扱いも多い。)


▲ ナイツオブグローリーのファフニール。宝石に目がないという紹介はたまにあるけど、ドラゴンの外見に決まったイメージはそうない

また、もっと正しく言えば、そうした毒を吐く守護竜の姿は小人の魔法使いが宝物を守護するために変身した姿でもあって、ドラゴンなのに黄金好きというどこか人間くさい設定は、元がドワーフであったことを由来としています。

そうした経緯、宝物には呪いがかけられていたという部分までメイドラゴンでは割と忠実に反映していて、


海外ゲームっぽいゲームの宝物を開けて見事にトラップにはまったり、


“わなわな”したり、


引きこもりらしくゲーオタ、アニオタとしてドはまりしてしまう、殺伐としているけどどこか憎めないオスドラゴンとして描かれています。


▲ 呪いアンソロ地味に気になる

また、ファフニールがジークフリートに殺されてしまうことからも、トールに大剣を投擲した存在がジークフリートではないかという疑惑をもたらしてくれる存在でもあります。

ドラゴンたちの兄貴分?


そんな危険なゲーオタ&引きこもりドラゴンファフニールですが、トールがルコアと同じような識者の扱いをしていること含め、唯一のオスドラゴンなせいもあってか、ドラゴンたちのまとめ役…とはいかないまでも“重鎮”みたいな存在感があります。

作中で時々ドラゴンたちは、現代日本を楽しみながらも、日常に埋没していく自分たちを憂います。端的に言えばそれは、よくある「平和だから」なんですけど、そこには「自分がドラゴンであることを忘れそうになるから」が多くを占めています。


常に人間に対して軽蔑、猜疑心の態度を崩さないファフニールは、「ドラゴンかくあるべき」を持ち出してはよくそれを指摘します。言葉も多くはなく、それが重鎮らしさに拍車をかけもしますが、面白いのが、誰よりも現代をエンジョイしているのがファフニールであること。しかも全くそれを隠そうとしません。(この意味ではエルマも同じような位置にありますが、エルマの場合は、始めにトールを連れ戻そうとしました。)

ファフニールは、現代に誰よりも順応していながらも、ドラゴンの心を忘れていないドラゴンとも言えて。それでいて、「チッ」&「…フン」なキャラの例によって嫌な部分もありません。時々シュールな笑いもくれるし、いいキャラだなぁと思います、ファフニール。


「一度切りつけたらバックステップ。そうそう」

小林さんちのメイドラゴン/実は原作にない引越しの話 幼女小林さんのジト目が可愛いのには同意

引越しっていいですよね!(一気に片付けができる…!)


3話は、小林さん一家の引越しの話でした。



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引越しあるある

引越し話ということで、引越し作業に際しての「引越しあるある」が詰まっていた回でしたね。

1.ふと手に取った本(漫画)を読んでしまって時間が過ぎる



「これは失敬!」

掃除の時でもそうなんですが、目と目があった瞬間に時間を奪っていくのが彼ら。かつて読みまくった本はもちろん、衝動買いした本、逆にあまり読まなかった本など、その効果範囲も非常に広いです。

筆者もまた、いつのまにやらスマホ内の写真やPC内の画像をときどき眺めてしまうようになった今時側の人間ですが、アルバムはそうした“思い出本”の最たるものの一つですよね。


WEBの世界にばかりいると、ときどきアルバムのようなアナログな存在が頭をふっとよぎります。なんかほっとするんですよね、彼らの重さに。WEB、もといデータは、物体としての重さがないからでしょうか?


「この死んだ魚のような目がたまりません!」
「トール様ヘンタイ」


▲ それにしてもひどい顔とひどい賞賛。何回見てもふふっと笑う。(笑)でも幼少期の小林さんのジト目は確かにちょっと可愛い…w

2.封印した物が見つかる


人は学ばない、とはあちらの世界で神ドラゴンであったトールしかり、幾多の作品の亜人や神々たちの口癖ですが、買い物の世界ではそれが如実に現れます。


恋愛の失敗は「モノ」として残りませんが、買い物の失敗は残ってしまいます。

そうして僕らはいとも簡単にタンスやクローゼットの奥に厳重に保管、もとい封印してしまいます。もったいない精神やめんどくさい精神のために。見つけた時は掘り出し物が見つかった気にもなるんですけど、嬉しくなってしまうと結局また手放せず、ダンボールに詰め込み、そしてまたクローゼット(押入れ)へ…。全くやれやれだ。(´・ω・`)=3


ともあれ、メイドオタな小林さんの場合はメイド服でした。理由は「自分に似合わなかったから」。

服はトールの言うところの「老廃物」のために基本売れません。売れても安い安い(-_-)。保管も適当だと匂いがつくわ、色落ちはするわ、虫に食われるわで、管理も大変です。


小林さんの封印されしメイド服は、あのメイドに対するこだわりようなので、相当の値段したのかなぁと考えられます。高級感のある箱はお高い故か、保管のためか、この辺り原作でも語られていないのでメイド服に関しては謎です。

とは言っても、薀蓄を語りまくれるくらい自分の好きなものが、服なら着た際の自分の外見であれ、相手からの印象であれ、実際自分とは相性が悪いと気づくとなかなかショッキングですよね。小林さんには頑として「二度と着ない」雰囲気があって、そういった部分で思い入れはありそうなので、後々のエピソードで語られるかもしれませんね。

3.物件探しは設備と周辺環境と、それから住人の性質



共用の屋上が広々していたということで、物件を半ば衝動借りしてしまった小林さん。


その用途はしっかり果たせ、視聴者側としてもほっこりさせてもらったところですが、いい物件そうな見た目とは裏腹にひどかったのが隣人の騒音でした。


一応そうした住人の情報は不動産屋も持っていないわけではないですが、アニメでは特に質問する描写はなく。

といっても、トール曰く寛容な、多少の生活音はあった方がいいという考えの小林さんです。防音がしっかりしていることも最近は気にする人が多くなってきていますが、小林さんは不精さも含めてその辺りはもうしばらくは気にしないままなんでしょうね。トールの鉄槌もあるしなおさらに。(笑)

4.ダンボールに詰めるのは計画的に



引越しは新居に荷物が届くまでが引越しですが(もっと言えばしばらく住んでから。)、荷物が新居に届くまで何が必要か不必要かを逆算してダンボールに詰め込んでおかなければ、小林さんたちのようになってしまいます。(「割れモノ」「服」「本」「食器」「PC」とかの明記をするのが常識ではありますが、アニメではそこのところはさすがににはしょったようです。)


もちろん今回の失敗は、小林さんの失敗ではなくて、引越し作業が初めてなトールの失敗談なんですけどね。(*´∀`)

実は原作にない引越しのエピソード

さてこうした楽しい引越しの話、実は原作にはありません。


▲ 顔!顔!

原型はあって、ファフニールとルコアの登場する「クリスマスパーティ」の話。屋上でトールを洗ってあげる「部屋の掃除」の話。そして、「隣人付き合い」の3つのエピソードが混ざり合ってできたのが今回の3話となっています。流れが自然なので、原作ファンたちからも評判はいいようです。京アニやってくれますね~w