鉄血のオルフェンズ/46話感想 献身の塊を見せるジュリエッタ! 迷いの吹っ切れたオルガの覚悟と共に戦場は火星へ


アリアンロッド艦隊のダインスレイヴ一斉掃射によって壊滅的な打撃を被った革命軍。起死回生を狙ったシノ操るガンダムフラウロスですが、命を張った策もジュリエッタの献身によって阻まれてしまいます。

三日月の怒りが炸裂し、失意と絶望が鉄華団を支配する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十六話『誰が為』のレビューです。

45話感想

sponsored link


頂上決戦~第1ラウンド閉幕


ダインスレイヴの一撃が外れ、特攻の末大破するガンダムフラウロス。万策を使い果たした鉄華団は戦場からの離脱を余儀なくされます。


一方マクギリスのバエルとガエリオ操るキマリスヴィダールの戦いも熾烈を極めます。


ガエリオ「お前の信じる『力』で、お前を殺した時、俺達はようやく分かり合えるだろう!」


マクギリス「…ぐっ!アルミリア…全く…困った女だ」

アルミリアから受けた傷が元で動きが止まるバエル。その一瞬の隙を逃さないガエリオ。覚悟を決めるマクギリス。ですが――


石動「准将ォォォォッ――!!」

ヴィダールとバエルの間に割って入るヘルムヴィーゲ・リンカー。文字通り身を張ってバエルを庇った石動はマクギリスに撤退を促します。


石動「例え…流血の先だとしても…准将の下でなら夢を見ることが出来た…ギャラルホルンに所属していても、私のような後ろ盾のないコロニー出身者は明日の夢も見られない…ここはそういう世界だ。生まれながらボードウィンの名を持つ貴方には…分かるまい…」

マクギリスに対し心からの忠誠を示し息絶える石動。そんな石動に「済まない」と礼の言葉を投げかけるマクギリス。ちょっと意外でしたが利害関係ゆえの共闘ではなく、両者共に強い信頼関係を構築していたことが明らかに。


ガエリオ「ヤツが君に見せた夢はまやかしだと…俺も一度はヤツの理想に夢を見た。もう醒めてしまった過去の夢だ」

「教えてくれた者がいる」とはアインのことを指しているのでしょうが、正直ガエリオが石動の言葉を本当に理解しているとは思えません。というかマクギリスが心からギャラルホルンの改革を考えていたとは思えないフシがありますね。

遅ればせながら悪魔ようやく本気になる


今回の戦闘で大きな功労を上げたジュリエッタ操るジュリアですが、いよいよ本気を出した三日月の前に文字通り蹂躙されることに。


ジュリエッタ「ラスタル様の剣になれなくとも!ラスタル様の盾になり!ラスタル様を守ることが出来れば…たとえ命尽きようと私の勝利にな…ぐっ!」


三日月「だからさ…ごちゃごちゃ煩いよ」


シノの最期を見て、アリアンロッド旗艦を潰そうとするバルバトス――それを必死で足止めしようと図るボロボロのジュリア。

その姿は華麗な騎士といった様相はなく、地を這い泥を啜ってでも任務を果たそうとする献身の塊そのものでした。


撤退する鉄華団に合流するため戦域を離脱するバルバトス。トドメこそ刺されませんでしたが、ジュリアは完膚無きまでに大破。ジュリエッタも相当なダメージを負ってしまいます。


地球圏から月までの移動には相当時間がかかりますが、果たしてジュリエッタは再起出来るのでしょうか?

もし出来ないと、火星圏での最終戦ではヴィダールが1機でバエル・バルバトスを相手する羽目に…?

戦場のインターバル


ヤマギ「泣き言ですか?」
オルガ「ヤマギ…」
ヤマギ「みんな、あんたの言葉を信じて死んでいったんだ。なのにあんたがそんな腑抜けててどうするんですか!」

死んでいった仲間――家族の姿を見て思わず愚痴をこぼすオルガ。そんなオルガの姿に最愛のシノを失ったヤマギが激高、思わず強い言葉をぶつけてしまいます。


しかしそれは逆にオルガの心にようやく一筋の覚悟の火を灯します。これまでオルガはずっとマクギリスと組んだことを逡巡していましたからね。


オルガ「ずっとそうなんだよな…仲間を間違った場所に連れてきちまったんじゃないか、そんな迷いは思い上がりだ」


オルガ「お前の全部を俺にくれ」
三日月「ん? とっくに渡してるよ」


オルガ「…ああ、そうだな」

三日月にお前の全部をくれと覚悟を告げるオルガと、喜んで手を差し伸べる三日月。覚醒バルバトス、3度目を迎えれば三日月はどうなるか分からない――それでもやる。その覚悟を決めたのでしょう。

最後の舞台、火星へ


マクギリスと鉄華団の残存艦隊はギャラルホルンの監視網から逃れる裏ルートを使って火星圏へ。そこで戦力立て直しを画策するマクギリスでしたが、ラスタルの行動は思いの他早いものでした。


新江「あなたこそご自身の立場がお分かりになっていない。ギャラルホルン内における貴方の地位は全て剥奪されているのです。マクギリス・ファリド…元准将」

マクギリスの全権を剥奪し、火星部隊をも掌握したラスタル。果たしてマクギリスにこの状況を覆す策はあるのでしょうか。

気になるのはバエル入手後、マクギリスの行動があからさまに『正々堂々過ぎる』という点です。これまでのマッキーならもっと奸計を用いても良さそうなものですが、まるで敢えて正面激突を行っているようにすら思えます。

もしかするとマクギリスの真の目的はギャラルホルンの内部改革などではなく、ずっとその先――ギャラルホルンの存在しない世界を作ることなのかもしれません。革命軍に対するアリアンロッド艦隊の行い、仕打ちを見てもし世界中の不満分子の民衆が蜂起したら…マクギリス・ファリドが歴史の表舞台から消え、そこにモンタークなる新たな指導者が現れたら…?

兎にも角にもいよいよラストスパートの鉄オル最終章。果たしてどういった結末を迎えるのか――次回が楽しみです!

(ごとうあさゆき)

45話感想